インドネシア人エリートに、苗字がない理由 タイのプーケットで聴く、インドネシアの今

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プーケットの海を世界各国からのお友達とクルージングするグローバル・エリート。船の先端でご満悦である

さて、新著『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』の発売を2日後に控え、日本中の本屋さんで予約が殺到し、アマゾンの予約コーナーもアクセスが集中しすぎてサーバーがダウンしているとかいないとか。

一昔前、ドラゴンクエストが発売されたときに、学校を休んでおもちゃ屋さんの前に行列ができて社会問題になったことがあるが、今回は社会人の皆様が会社をずる休みして本屋さんの前に行列ができて社会問題化しないか、今から心配である。しかし、そんな混乱のさなかでこそ平常心で日頃のお仕事を、ということで、本日はほほ笑みの国・タイランドはプーケットから、私も書籍発売の知らせにほほ笑みながら、書きたてほやほやのホットなコラムをお届けしたい。

タイは私が大好きな国のひとつで、プーケットはその中でも大学の卒業旅行で友人と行って以来、何度も足を運んだ場所なのだが、よく言えばいつ来ても変わることのない南国の島で、わるく言えばいつ来ても、10年経ってもあまりインフラに発展している感が少ない島でもある。これは変化の激しい香港やシンガポールに比べて物足りない感があるが、なによりも、これほど観光客が押し寄せる国の玄関である空港のトイレが、いまだに汚いのは残念なかぎりである。

ただ同時期にクラビ島に行った友人は、インフラが随分改善されていたと言っていたので、昔から観光地としてお客が押し寄せてくるので、それにあぐらをかいて改善の努力を怠っているのだろうか。特にプーケットのホテルには一段のサービス向上と、食衛生の改善をお願いしたいところである。

プーケットで聞く、インドネシアの現地事情

今回の旅行では多くの国々の友人と、プーケット島からピピ島にかけて周遊してきたのだが、中でもインドネシアの友人、ウィリアムとのランチで聞いた話がことのほか面白かったので、親愛なる読者の皆様に、今のインドネシアの生の声をお届けしたいと思う。

本来ならばタイの友人の話を紹介したいところなのだが、彼(タイ人の友人)の話が「今の暴動はタクシンファミリーをタイ全土から消したい人たちの行動。タクシンは貧困層の底上げに多大な貢献をしたが、すさまじい汚職で蓄財した」という話から、到底、誌面には書けないタイ王室への彼の個人的本音に話が及んだので、泣く泣くタイに関するお話を割愛して、代わりにインドネシアの友人に聞いた話を紹介することにする。

私はタイ王室に深い敬意を抱いているが、いくら彼の個人的見解を紹介するだけとはいえ、王室の話で滅多なことは書けないので、タイから話を遠くインドネシアに飛ばすことにする旨、ご了承願いたい。

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