その2 照れ笑い
意外に多く挙がったのが「照れ笑い」です。どうも日本人は会話の中で、この照れ笑いを頻発しすぎているようです。
日本では照れ笑いが「かわいいしぐさ」の1つとして認知されているせいなのか、とくに若い女性などに多く見られるとネーティブたちが口をそろえて言っていました。筆者はあまり意識をしたことがなかったのですが、皆さんはどう思いますか。
言われてみると、確かに英語圏の人たちはあまり照れ笑いをしない気がします。まぁ、英語で話しているときなど、自信がなくなって、つい照れ笑いしたくなる気持ちはとてもよくわかるので、「許してあげてー!」と言ってみたのですが、どうやらこの照れ笑い、私たちが考えているのとは別のメッセージとして捉えられているようです。
ネーティブたちは照れ笑いをされると「相手が真剣に話していない」とか「適当にあしらわれている」といった印象を受けるようです。おそらく相手が笑い出したときに、私たち日本人は「緊張しているんだ」とか「困っているんだ」というメッセージとして理解できるのですが、ネーティブはまず「バカにされている」とか「ふざけている」というほうに直結してしまうようなのです。
緊張で照れ笑いをしながらプレゼンテーションをしている人を見ると、一気にその内容に対する興味が冷めてしまうというネーティブもいました。商談などでプレゼンテーションをするときには、気をつけましょうね。
その3 身体の話をする
美的感覚も文化によってさまざまというのを痛感したのが、この3つ目の話です。ネーティブたちは、初めて会う日本人によく「鼻が高いね」とか「顔が小さいね」とか言われるとのこと。そして、それがすごく嫌だと言うのです。一生懸命「八頭身」というのを英語で説明してくれるのはいいのだけど、ちっとも褒められている気がしないそうです。
日本人とは異なる身体的特徴を指摘されて、まるで自分の身体が普通ではないということを言われているような気さえするとのこと。われわれが日本的美意識で褒めているつもりのことですら嫌がっていますので、「毛深いね」とか「体が大きいね」とかは、もう悪口にしか感じないとのこと。
褒めるときには、身体ではなく身に着けているものを褒めるのが英語圏では無難でしょう。Nice tie!(いいネクタイだね!)とかI like your bag. (そのかばんいいね)とかであれば、相手もすんなりと受け止めてくれるはずです。
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