また、仕事に関しても会社名までは言わないまでも、職業くらいは伝えたほうが、相手に「人に言えない仕事なのか?」などと妙な勘繰りをされなくて済むと思います。例えば、I work for an IT company.(IT企業に勤めています)くらいの答えで十分ですし、オフィスの場所も詳しく明かしたくなければIt’s in Tokyo.(東京にあります)くらいで大丈夫です。
ネーティブはあいまいな返事や、会話が断絶するような答えが来ると不快に感じるようです。でも、日本語でも同じですよね? 強いて言えば、日本人同士なら「ああ、言いたくないのか」と察して、「そこは聞かないでおこう」となる部分が、外国人にはちょっと理解しがたいのかもしれませんね。
それでいて日本人の中には、Are you married?(結婚してるの?)とか、Do you have a boyfriend?(彼氏いる?)とか、How old are you?(何歳?)というような個人的な質問を投げかけてくる人がいるのが、とても信じられないとのこと。
最近は日本でも「こういった話題はハラスメントにつながるので注意しましょう」と変わってきてはいますが、英語ではこのような個人的な質問に対するタブー感は、日本でのそれよりもずっと強いというのは覚えておいたほうがよさそうです。
よりよいコミュニケーションのために
英語が苦手だからといって、自信なさそうにしたり、もじもじしたりすると、ネーティブにはむしろ失礼だと思われてしまう可能性があるようですね。自分の国の言語ではないので、うまく話せなくて当然だと開き直って、堂々としているくらいのほうがいいのかもしれません。
また、文化間の差異を意識して、相手に配慮することは、これからの国際社会の中では必須になっていくでしょう。ですが、気をつけたいのは、その差にとらわれすぎて「日本人は○○だ」「イギリス人は○○だ」というようなステレオタイプを助長していくようなことです。
つい自国の文化にないものに目が行きがちですが、文化を越えて共有するもののほうがはるかに多いのです。お互いの共通点を探していくような姿勢でコミュニケーションを取っていくのが理想的ですね。
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