今回テーマにするのは、「中堅校以下大学の就職活動」についてです。中堅校というのは、関東でいう日東駒専(日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学)、関西で言う産近甲龍(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学)あたりをイメージしています。
何故、このテーマを扱うかというと、2018年9月25日配信記事、「就活『学歴フィルター』がなくならない真因」でも書きましたが、企業の採用活動における大学名による選考フィルターは確実に存在します。それにもかかわらず、その事実は企業側がオープンにしないため、その現実がわからないまま、無駄に就活に苦しむ学生が多くいるのです。
とくに学生から人気の大手企業は、確実に大学名を見ていると思われます。いろいろな企業の方と話す中では、MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)、関関同立(関西学院大学、関西大学、同志社大学、立命館大学)以上というフィルター基準が多いという印象があります。
学歴フィルターをかける会社は少なくない
また、先日発売された『AERA』8/5号の「人気企業100社が選んだ大学」という記事に、人気100社の50大学からの採用者数調査の結果が出ていました。その採用者数の実態の数字を見ても、業界によって傾向は異なるものの、MARCH、関関同立以上と、そうでない大学との差が出ているように感じます。
中堅校から大手企業に入社する人を細かく調べると、体育会からの入社だったり、役員や取引先が絡んだ縁故入社だったりということもあります。
人気大手企業が採用する人数はそんなに多くありません。毎年大学を卒業する人数を考えても、中堅校から人気大手企業に入るのは、確率からしても、受験勉強をし直して、トップブランド大学に入ることより難しいと思います。
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