全力1分の自転車こぎの運動効果が抜群なワケ

45分間軽い運動をするのに匹敵する!

超短時間の運動だけで効果が得られる「HIIT」のメカニズムとは?(写真:Kazpon/PIXTA)
健康診断のたびに医師から「定期的に運動しなさい」といわれているのに、面倒くさくてなかなかスイッチが入らない――そんな人も少なくないのでは。運動が健康にいいことはわかっていても、時間を捻出するのがなかなか難しいという声もあります。
そこで注目されているのが、1日たった数分という超短時間でできるHIIT(ヒット)です。近年話題となっているこのトレーニングはいったいどんな運動法なのか、本当に効果があるのか、医師であり科学者でもある『世界一効率がいい 最高の運動』著者の川田浩志氏に聞いてみました。

医師が「運動は万能薬である」と言うわけ

先日、ある宴席で同世代の友人がこう言いました。

「人生100年時代だってさ。老後40年、何をしよう? 学生時代のバンドを再結成してプロを目指そうかな」

大きくなったお腹をポリポリかきながら笑う彼。

私は医学研究の現場にいるので、医療技術が日々進歩していることを誰よりも実感しています。平均寿命もきっと延びるでしょう。

長生きできるということは喜ぶべきことかもしれません。ただ、医師として少し気になるのは、その100年がはたして健康であるかどうかです。そう、大切なのは「平均寿命」ではなく「健康寿命」なのです。

健康寿命を延ばす秘訣は、基本的に2つしかありません。それは、バランスのよい食事をとり、適度な運動を習慣付けること。シンプルですが、これが長生きの最強テクニックなのです。

医学の世界ではしばしば「運動は万能薬である」という表現が使われます。定期的な運動習慣がもたらす効用は多岐にわたりますが、ここでは日本人の死因第1位でもある「がんと運動の罹患率の関係」に注目してみましょう。

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