私服と言われると困ってしまうのは、そもそもスーツ以外の服をあまり持っていないからではないでしょうか。そして、どうして私服がないのかと言えば、友だちがあまりおらず、無趣味なために着て出かける機会がないからだと推測されます。間違っていたら申し訳ないです。
当たり前のことですが、定年後は仕事がなくなるのですから、時間を持て余すという意味ではフレッシュアップデーの比ではありません。
基本的に会社の同僚は近所に住んでいないので、退職後には頻繁に会えなくなります。そのため、それまでに家庭用のポイントカードにポイントを貯めておくことは重要ですが、それに加えて、地域でも居場所を作っておくことが大切です。その第1歩として、この週末に私服を買いに行ってみるのもいいと思います。
定年後の居場所を探すつもりで
奥様が優しくてとてもよい女性であることは相談を読んでいればよくわかるわけですが、現状では単に「家にいること」に違和感を持たれてしまっているようですから、これも定年後を見据えると、「テレワーク推進」を理由にして、家にいる時間を増やしておいたほうがいいでしょう。
家で仕事をする際に注意すべき点があります。どうせ作るんだから昼ごはんは自分の分も作ってくれだとか、どうせ洗うんだから自分の分の食器も洗ってくれだとか言って、奥様に家事を押しつけないことです。
要するに「ついでに」という一言で気軽にお願いをしてはいけません。自分のペースで働いているのに、上司や部下が「ついでに」と仕事を頼んできたらいい気はしないはずです。それと同じだと考えてください。
1日中家にいるとお互いに息がつまるようでしたら、近隣のカフェなどで仕事をするのもいいでしょう。これまでは会社と家庭の往復で、自分の住んでいる地域のこともよく知らなかったかもしれませんが、そうした中で、定年後に1人でゆっくり過ごすための居場所が見つかる可能性もあります。
20年も30年も仕事中心の生活を送ってきた男性にとって、一連の働き方改革は「やらされている」印象があるかと思います。長年モーレツに働いてきた男性など、相談者さんのように戸惑い、悩んでしまう男性も少なくありません。
それなのに「どうあるべきか」という理想ばかりが声高に主張され、それに乗れない人を「時代遅れ」と切り捨てるような風潮には、個人的にも疑問を感じています。
ただ、生涯という視点から見れば、仕事がその一部でしかないことは紛れもない事実です。急激に生活のリズムを変える必要はありません。会社に導入された施策をきっかけに、ぜひ家庭でも地域でもいいので、仕事用以外に自分が欲しいな、必要だなと思えるポイントカードを探してみてください。
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