「天皇陵」の真実をどれだけ知っていますか

クフ王のピラミッドを上回る陵もある

あまりにも有名な仁徳天皇陵(写真:泣き虫/ PIXTA)
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。ちょいと一杯に役立つアレコレソレ。「蘊蓄の箪笥」をお届けしよう。
蘊蓄の箪笥とはひとつのモノとコトのストーリーを100個の引き出しに斬った知識の宝庫。モノ・マガジンで長年続く人気連載だ。今回のテーマは「天皇陵」。意外と知らない基本中の基本から、あまり知られていない逸話まで。あっという間に身に付く、これぞ究極の知的な暇つぶし。引き出しを覗いたキミはすっかり教養人だ。
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01 天皇、皇后、太皇太后、皇太后を葬る所を「陵」という。

02 その他の皇族である皇子や皇女を葬る所を「墓」という。

03 皇族の墓である可能性があるもので、被葬者を特定せず宮内庁が管理している墓所は「陵墓参考地」と呼ぶ。

04 さらに分骨所、火葬塚、灰塚、髪歯爪を納めた塔や塚、本葬前に仮葬をした殯斂地も含めて陵墓と総称される。

05 宮内庁が管理する陵墓の総数は陵墓参考地を含め897。

06 陵は188あり、そのうち歴代天皇陵は112箇所。

07 陵墓の所在地は兆域の重複を差し引いても459箇所。北は山形、南は鹿児島まで1都2府30県に分布している。

08 陵墓の60%以上が京都に所在する。

09 全国の陵墓の総面積は約652万4000平方メートル。皇居の約6倍の広さに相当する。

10 「陵」は「りょう」「みささぎ」(古くはみさざき)と読む。

歴代天皇陵の場所が特定された時期は?

11 歴代の天皇陵の場所が特定されたのは江戸時代。最初に治定と整備に取りかかったのは五代将軍徳川綱吉。

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12 尊王攘夷思想が高まった幕末には大半の天皇陵が確定とされ、明治以降に宮内省、宮内庁に引き継がれた。

13 陵墓の位置や被葬者は『古事記』『日本書紀』『延喜式』などの文献や伝承を手掛かりに指定された。

14 新資料の発見などにより位置や被葬者を修正した例もあるが、天皇陵は1889年以降見直しはされていない。

15 陵墓は皇室用財産に指定される。文化財保護法の適用外とされ、公開や調査が厳しく制限されている。

16 陵墓を一括して管理しているのは宮内庁書陵部。

17 全国の陵墓は、多摩、桃山、月輪、畝傍、古市の5カ所の陵墓監区事務所が分割して管理にあたっている。

18 陵墓は皇室の祖先のお墓として今も祭祀がとり行なわれている。

19 昔は陵墓に立ち入る際、背中に羽をつけ烏の恰好をするなど事前に儀式を行なう習わしがあったという。

20 日本には、大小合わせて15万から20万の古墳が存在するといわれる。

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