「天皇陵」の真実をどれだけ知っていますか クフ王のピラミッドを上回る陵もある

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41 大化の改新後は「薄葬」という簡素な葬儀、御陵が基本となった。

42 平安遷都以後は天皇陵の築造の地も主に京洛に移った。平安~鎌倉時代は洛西に多く造られ、龍安寺には5人の天皇が葬られている。

43 洛南の深草北稜は第89代後深草天皇に始まり北朝天皇2代を含めて107代後陽成天皇まで12人の陵からなり十二帝両とも呼ばれる。

44 江戸時代の天皇陵はほとんどが東山区泉涌寺の月輪陵などにまとめられている。

45 明治天皇陵は洛南の伏見桃山御陵。豊臣秀吉が築いた伏見城の本丸跡でもある。

46 明治天皇陵は天智天皇陵を範とした上円下方墳を採用。

47 昭和天皇の陵は東京都八王子市にある武蔵野陵。一辺が27mの上円下方墳。

48 天武天皇・持統天皇は奈良県明日香村の野口王墓古墳(檜隈大内陵)に合葬されている。

49 野口王墓古墳は鎌倉時代に盗掘された記録があり、その内容が『日本書紀』に記された天武・持統両天皇の合葬陵とほぼ一致していたことから被葬者が確定された。

50 継体天皇陵として宮内庁が認定しているのは大田茶臼山古墳(三嶋藍野陵)だが、学界では今城塚古墳が継体天皇陵というのが定説。

今城塚古墳は自由に立ち入れる唯一の天皇陵

51 今城塚古墳は宮内庁指定の陵墓及び参考地ではないため自由に立ち入ることができる唯一の天皇陵といえる。

52 今城塚古墳は2011年に歴史公園「いましろ大王の杜」として整備され、高さ11mの後円部に登ることもできる。

53 第29代欽明天皇陵として飛鳥西部の梅山古墳が治定されるが、近くの五条野丸山古墳を真陵とする説も有力。

54 五条野丸山古墳は全長318m、奈良県最大の前方後円墳。

55 第37代斉明天皇陵は越智崗上陵とされてきたが、近年明日香村の牽牛子塚古墳が八角墳と分かり、こちらが真の斉明天皇陵との見方が強まっている。

56 八角墳は天智陵、舒明陵、天武・持統陵など飛鳥時代の王墓にだけ認められたとされる特殊な墳型。

57 日本武尊の陵「白鳥陵」は、古市古墳群の軽里大塚古墳と、奈良県御所市の2カ所に治定されている。

58 日本武尊は終焉の地とされる伊勢国能褒野に葬られたともいわれ、ここには「墓」がある。

59 大阪府南河内郡太子町の磯長谷は敏達、用明、推古、孝徳の4陵の天皇陵があり「王家の谷」と呼ばれる地。

60 聖徳太子の墓、叡福寺北古墳も王家の谷にある。直径55mの円墳で、鎌倉時代の記録によれば横穴式石室には三つの棺が納められ、太子と母、妻のものとされている。

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