「ディスコ」の歴史をどれだけ知っていますか ジュリアナ東京のお立ち台の高さは?

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あの時代も振り返ってみます(写真:MivPiv/iStock)
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。ちょいと一杯に役立つアレコレソレ。「蘊蓄の箪笥」をお届けしよう。
蘊蓄の箪笥とはひとつのモノとコトのストーリーを100個の引き出しに斬った知識の宝庫。モノ・マガジンで長年続く人気連載だ。今回のテーマは「ディスコ」。意外と知らない基本中の基本から、あまり知られていない逸話まで。あっという間に身に付く、これぞ究極の知的な暇つぶし。引き出しを覗いたキミはすっかり教養人だ。
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01. 「ディスコ」とは、ダンススペースを設置して音楽を流し、飲食などを提供して客にダンスさせる店舗のこと

02. 音楽については、生バンドが演奏するケースやレコードを流す、DJが場に合わせて選曲を行う場合もある

03. 1990年代以降、ディスコはその内容や客層の変化、規模の縮小とともに「クラブ」という名称に変わっていく

04. ディスコの語源となったのは、フランス語の「ディスコティーク(discotheque)」

05. これはフランス・マルセイユ地方の方言で〈レコード置き場〉を意味する

ディスコの始まり

06. 社交場としてのダンスホールは古くから存在したが、第二次世界大戦中、生バンド演奏が困難になった

07. 困ったナイトクラブがバンド演奏の代わりにレコードを流したことが、ディスコ形態の始まりとされる

08. 1942年3月、パリに「ラ・ディスコティーク」と呼ばれるナイトクラブが開店

09. 第二次世界大戦後の1947年8月、同じパリに「ウイスキー・ア・ゴーゴー」がオープンする

10. フランス旅行中に同店を訪れ、刺激を受けたエルマー・ヴァレンタインは、そのアイデアをアメリカに持ち帰る

『モノ・マガジン』5月2日号(4月16日発売)。特集は「もっと、もっとビームス」などです。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

11. 1964年1月、エルマーはロサンゼルス・サンセット大通りにアメリカ版「ウイスキー・ア・ゴーゴー」を開店

12. 生バンド演奏と女性DJによるレコード演奏を併用して評判を呼び、世界的なゴーゴーブームの起点となった

13. 当時NYでも「ペパーミントラウンジ」などナイトクラブはあったが、ライブ演奏とダンスホールが基本だった

14. 1968年、フランシス・グラッソは〈DJによるナイトクラブ〉を提案し、NYに「サルヴェイションⅡ」を開店

15. 1969年には「サンクチュアリ」をはじめ複数の店がオープンし、70年代ディスコの基準スタイルを確立する

16. これらの店舗はロフトを利用したり、教会を改装するなど既存のナイトクラブにこだわらない空間だった

17. また最新の流行音楽のレコードを流し、DJによる個性的なプレイやミキシングなども行っていた

18. ジェームス・ブラウン、クール&ザ・ギャングなどが人気を集め、初期ディスコ音楽の主流となる

19. 1970年代に入ると、NYでは「ニューヨークニューヨーク」や「スタジオ54」といった巨大ディスコが開店

20. なかでも77年にオープンした「スタジオ54」はファッショナブルなセレブが集うNYきっての社交場となる

次ページ「スタジオ54」は当時のステイタスシンボル
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