先日、ある企業の英語研修でHow was your weekend? (どんな週末を過ごしましたか?)と聞くと、研修生の1人が外国から来た友人を京都に連れていったとのこと。
京都でめぐった観光名所の話をする中で、彼が「清水寺」のことをKiyomizu-dera Templeと言ったので、筆者は反射的にThat sounds redundant. You can just say Kiyomizu Temple. (意味がダブって聞こえるから、Kiyomizu Templeで大丈夫だよ)と訂正しました。
すると、その研修生は戸惑いながら、「でも清水寺のオフィシャルサイトではKiyomizu-dera Templeとなってましたけど……」と教えてくれました。Oh, really? (え、そうなの?)と驚いた筆者は「次回の研修までに詳しく調べてくるね」と言って、自分の宿題にしたのです。
皆さんは「清水寺」を英語で言うとき、Kiyomizu TempleとKiyomizu-dera Temple、どちらを使いますか?それとも、Kiyomizu-deraと言うのがよいと思いますか?
今回はわかるようでわからない地名の英語表記について、考えてみたいと思います。
わかりやすさと不自然さのジレンマ
オフィスに戻って、同僚のジョンにさっそく研修での出来事を話しました。とりあえず、清水寺のサイトを見てみようと、2人でパソコンに向かったのですが、なんと研修生の言ったとおりKiyomizu-dera Templeとなっているではありませんか! ジョンも驚いた様子で、「でも、清水寺はKiyomizu Templeでいいんじゃないかなあ。自分はいつもKiyomizu Templeって言うけど」とのこと。I agree! (同感!)
筆者が「いっそのこと、固有名詞なんだし、面倒だから訳さずに日本語のままKiyomizu-deraって言うのもありかもね?」と言うと、ジョンが少し考えてから「確かにそれはそうだけど、全然日本語がわからない人には、やっぱりtempleって言ってあげるほうが親切だと思うよ」と言って、「日本語でも『ATMマシーン』とか『PINナンバー』って言うよね」と教えてくれました。
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