英語が聞き取れない人に共通する5つの弱点 ただ英語を聞いているのは時間の無駄

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
なかなか聞き取れるようにならない時に効果的な対処法とは?(写真 : Fast&Slow / PIXTA)

いくら英語の勉強をしても、なかなか聞き取れるようにならない、と感じることはありませんか。外国人に電話をかけなければいけない時、相手の言っていることがわからない。1対1の会話なら聞き返せるけれど、大人数のミーティングになると、聞き取れなくて置いていかれてしまう……。そうした「聞き取れない」悩みを持っている人は少なくありません。

こうした悩みを解決するにはどうしたらいいのでしょうか。『3ヶ月で英語耳を作るシャドーイング』の著者で、英語学習コーチの谷口恵子氏が、英語が聞き取れない原因と、その効果的な対処法を紹介します。

英語の電話が怖くてかけられない!

仕事で使えるレベルの英語力を身に付けたい、と思っている方は多いと思いますが、中でも「聞き取れない」という悩みは切実です。ある程度の文法力と辞書があれば、読み書きは何とかなりますが、「聞き取り」に関しては、タイミングやスピードなどを自分がコントロールできないうえに、そもそも聞き取れなければ会話にもなりません。そのため、リスニング力を上げていくことが緊急の課題という方は多いでしょう。

私も、今では英語学習コーチとして英語のトレーニング法を広めていますが、かつては、どうしたら仕事に使える英語力を身に付けられるのか、悩みながら社会人生活を送っていました。

新卒で入社したIT企業では、ときどき米国やインドの同僚に英語で電話をしなければなりませんでした。自分が言いたいことは練習すれば何とか言えますが、相手の英語が聞き取れないときの焦りを想像すると、なかなか受話器を上げることができませんでした。「Sorry? 」と何度も聞き返してもダメなときには、「念のため今の内容のサマリーをメールでも送ってください」とお願いして電話を切るようにしていました。

英語が聞き取れないのは、英語を聞く絶対量が足りないからに違いない、とたくさん英語の音声を聞いている人も多いでしょう。しかし、残念ながら、聞き流しだけでは聞き取れるようになりません。多少英語の音に耳が慣れる、という効果はあっても、それだけではリスニング力が劇的に伸びることはないのです。

私も、効果的な英語のトレーニング法に出合うまでは、通勤時間や自宅で、Podcastやニュース、英語のリスニング教材など、とにかくいろいろな英語を聞き続けました。でも1年やってもリスニング力はまったく上がりませんでした。聞き流しが効果を発揮するのは、意識的なリスニングのトレーニングもしっかり行っている場合だけです。聞き流しだけで聞き取れるようになることはありません。

次ページ英会話スクールだけでは聞けるようにならない
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事