日本語の読みの拍数と、漢字表記の文字数によって分けられるようです。確かに、この法則で多くの違和感は解消できることに気づきました。でも、面白いのが「中川(なかがわ)」は追加方式でNakagawa Riverとなるのに、「那珂川(なかがわ)」は置き換え方式でNaka Riverとなるんです。これはどうなのでしょう? うーん……。
新たなモヤモヤ感を抱きつつ、報告書に載っていない名称についても、フローチャートを使ってどちらの方式になるのかというのを調べてみることにしました。
地名の複雑さにさらに混乱…
報告書が日本語で書かれているのをいいことに、ジョンが畳みかけるようにいろんな名称を振ってきます。「高野山は? 浜名湖は? 飛騨高山は?」。高山は山じゃない! いくつか調べているうちに、再び混乱し始める筆者。Man, this is not simple at all! (もう、ぜんぜん単純じゃないじゃん!)
げっそりする筆者にはお構いなしで、「これで全国の地名とか施設名を英語のリストにしたら売れるよ!」とウキウキするジョン。「いや、それはどうかと思うけどね……」とつぶやきながら、筆者はフローチャートにウンザリして、報告書をめくって、先のページへと読み進めていきました。
と、そのとき目に留まった文字。Kiyomizu-dera Temple。あれ?清水寺がここでも追加方式で書かれているではありませんか! 原則は置き換え方式で、違和感があるときだけ追加方式だと思ったのに!
説明を読んでみると、やはり神社仏閣は一律に追加方式のようです。Why? They’re saying we shouldn’t use one formula only! (なんで? どっちかの方式を画一的に使用するべきじゃないって言ってるのに!)ジョンもそれを見て、納得いかない様子。地名の英語表記がこんなにも一筋縄ではいかないということを思い知った2人でありました。
よろしければ皆さんも、観光地などに行った際は、ぜひ地名の英語表記を見てもらえたらと思います。見慣れた地名が、ちょっと味わい深く感じられるかもしれません。
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