コミュニケーション力は現代人に最も求められるサバイバルスキルである。しかし、日本ではコミュニケーション、特に人前で「話すこと」を苦手とする人が多いようだ。グローバルのコンファレンスや見本市、会議などで日本人がプレゼンする機会も増えているが、大半が居心地悪そうで、ぎこちない。
本質は英語力ではなく、伝え方、コミュ力の問題だ。ならば、小さいうちからコミュ力を鍛えることはできないか? AI(人工知能)時代を生き抜く子どものコミュ力教育について考えてみよう。
親が子どもに求めるスキルは?
時代は「コミュ力」を求めている。アメリカのMBAホルダーに対して、企業の採用担当者がどういったスキルを求めるのかを調べた調査で、トップに上がったのは「コミュニケーション力」で、これは「チームワーク」や「リーダーシップスキル」「問題解決力」よりも高い水準だった(Wall Street JournalとHarris Interactiveの調査)。日本の親と子に「身に付けさせたいスキル」「身に付けたいスキル」を聞いたところ、「専門知識・技術」、「語学力」、「チームワーク力」、「チャレンジ精神」などを上回り、「コミュニケーション力」がトップとなった(明治安田生活福祉研究所調べ)。
多くの職業が将来的にAIやロボットに置き換わっていくといわれる中で、人間と人間との関係構築の根幹を担うコミュニケーション力はマシンでは代替できない部分も大きい。ゆえに、これからの時代を勝ち抜く最強の武器と考えられているわけだ。であれば、何としても子どもの頃からその力を伸ばしてあげたい、そう考える親は少なくないだろう。
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