格安フィリピン留学、3つの「不都合な真実」 安いのにはそれなりの理由がある
それはまだ、世の中に「オンライン英会話」という概念すらなかった時代のことです。格安で英語を学べる方法を探していて、ネットで見つけたのがフィリピン留学でした。今から11年前のことです。
日本ではまだフィリピンに留学していた人などほとんどいませんでしたが、当時ネット上ではフィリピンは「世界第三の英語圏」であり、「優秀なフィリピン人講師」のもと「マンツーマンで学べる」のがウリであると派手に宣伝されていました。しかも、料金は一ヶ月間留学して、宿泊費・食事代込みで8万円程度と驚くほど激安でした。
留学してみたら韓国人だらけだった
ところが、実際に行ってみてビックリしました。部屋は大部屋しかなくシャワーは水。多くの国から生徒が集まってきているかと思いきや、生徒の95%が韓国人で、食事はすべて韓国料理でした。大きく宣伝していたマンツーマン授業も1クラスしかなく、残りはグループレッスン。しかも、フィリピン人講師たちは、お世辞にも教えるのが上手とは言えませんでした。格安には「裏」があったわけです。
今や格安英語学習の急先鋒として知られるフィリピンには、日本から年間4万人弱が留学目的で訪れているほか、スカイプなどを通じてフィリピン人から英語を学ぶ人は累計100万人を超えています。ところが、11年前は日本人が満足できるような、英語学習の場ではありませんでした。
今でこそフィリピンのセブ島で、正社員として働く教師が700人を超えるフィリピン最大の英語学校QQEnglishを経営している私ですが、最初から英語が話せたわけではありません。英語を学ぶために初めて同国を訪れたのは2005年のことです。留学とは言っても、長期で訪れることができなかったので、時間ができると1週間、短いときには2日、3日と留学に行っていました。
その後も、勉強を続けるために学校で出会ったフィリピン人講師と、日本に帰国してからもスカイプを使ってオンライン学習をしていました(その当時、スカイプレッスンは存在していませんでした)。
こうして英語を学ぶ中で、フィリピン留学の3つの「不都合な真実」に気が付いたのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら