格安フィリピン留学、3つの「不都合な真実」 安いのにはそれなりの理由がある

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実際、従業員たちに苦労してもらった甲斐はありました。何せTESOLを習得した教師はモチベーションが違います。アジアの貧困国の一つであるフィリピン人が、日本人や韓国人に教えるのですからプライドを持つことは重要なのです。離職率が高いと言われるフィリピンで、700名の教師がいても、毎月10人も辞めません。

3.勉強とは言えない単なる話相手→マンツーマンに適した教材を開発する

私がフィリピンに留学していた当時、多くの学校はグループレッスン用の教科書を無理矢理マンツーマンでも使っていました。しかもひどいところでは、許可をとらずに教科書をコピーして生徒に売っていました。違法行為であることは間違いないので、下手したら生徒が強制送還になる危険性すらあったのです。

6年間かけて教材を開発

英語教育に適した良い教材は世の中にたくさんありますが、少なくとも当時のフィリピンにはマンツーマンを想定した教科書がありませんでした。そこで、自らマンツーマン用の教科書を開発することにしたのです。

朝起きてから寝るまでの会話やショッピングのときの会話集は簡単にできますが、それでは単なるフリートーキングで本当の英語の勉強とは言えません。そうではなく私は、中学校程度の英単語や文法から徐々にレベルを上げて、最終的には大学に入るレベルまでの英語を会話で身に付けられるトレーニング用の教科書が作りたかったのです。

初代の教科書が出来るまでに2年以上の歳月がかかりました。元大手予備校のカリスマ教師だった三代澤義人さんがリタイヤしてセブ島に住んでおり、フィリピンで世話になっているお礼に、と毎朝5時に起きてマンツーマン専用の教科書を作ってくれたのです。

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