私は過去6年間にわたってほぼ毎週、日本中から離婚にまつわる人生相談を受けてきました。サイトに寄せられた相談だけでも600件で、個人的に受けてきた相談を加えるとさらに膨大な数に上ります。日本一、夫婦の離婚にまつわる人生相談を受けてきたのでは、と思うくらいです。
そんな数ある離婚相談の中、今回のコラムでは『最強の人生相談』でも論じていますが、防げたはずの不幸な結婚を避けるための5大失敗ポイントを共に考えたいと思います。
結婚を決意する際に、条件や外見は度外視せよといえば、うそになります。しかしそれに縛られすぎて本質的なフィットのない結婚相手を選び、当然のごとくトラブルが絶えない結婚生活を送る人は少なくありません。
条件にもいろいろあります。女性から見れば、男性の職種や収入、さらには相手が、憧れていたパリ勤務だったなどです。男性から見れば、好みの顔立ちで、探し求めていた理想の女性だと勝手に思い込むなどです。
一方的な思い込みで生じる、夫婦の亀裂
これは、パリから日本に帰任辞令が出ただけで関係がぎくしゃくしたり、「富めるときは支え合い、貧しきときは離婚しましょう」と言っているような結婚です。
または「顔に似合わない性悪な人だった。詐欺にかかった」と最初からすれ違い、「好みの顔の妻」が家で待っているのに、帰宅拒否症候群にかかったりする事態を招きます。
「結婚前は大きく目を見開いて相手を観察し、結婚後は半分目を閉じて暮らしましょう」と、昔の人は言いました。結婚前は、もし条件や外見が変わっても、仲むつまじく暮らせる相手か、せめてその時点のお互いの愛情にうそ偽りがないか、十分に見極める必要があります。
もちろん「一目会ったその日から」という「運命の出会い」結婚で幸福な人生を送る人は一部いますが、それは宝くじに当たるようなラッキーな人に限ります。
いわゆる「適齢期」に惑わされたり、世間体を気にし、適当に妥協して結婚を決めると、失敗する可能性が高いです。
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