結婚8年、38歳で別れた女が受けた壮絶な暴挙 元夫に話しかけるのも近づくのも禁じられた

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元夫から耳を疑うような仕打ちを受けた彼女が告白します(写真:bymuratdeniz/iStock)
単純計算すると3組に1組の夫婦が離婚している日本。そこに至るまでの理由は多種多様だ。そもそも1組の男女が、どこでどうすれ違い、別れを選んだのか。それを選択した一人ひとりの人生をピックアップする本連載の第8回。

営業トップのキャリアウーマンから主婦に

大阪府に住む、片岡裕子さん(48歳・仮名)は、38歳の時に5歳年下の夫のモラハラ(モラルハラスメント)によって離婚、8年間の結婚生活に終止符を打った。

モラハラ夫と離婚するまでに1人の女性がたどった、あまりに険しすぎる結婚生活を追った。

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裕子さんは結婚前に、不動産会社の営業職として働いていた。営業成績は会社でも、トップクラス。そこに、後輩として入社してきたのが元夫の浩二さん(仮名)だった。浩二さんは、裕子さんの秘書として働くことになった。女性の上司と男性の部下の関係である。

浩二さんとは、趣味のスポーツの話ですぐに意気投合した。裕子さんからすると、忠誠心も人一倍高くて、かわいい後輩というイメージだった。仕事で朝から晩まで一緒にいたことから、自然な成り行きで付き合い、結婚することになった。

「周りには『あいつは性格が悪いから、無理や。やめとけ』『あんなのあかんあかん』と言われました。だけど私の中では31歳という年齢的な焦りもあり、早く結婚しなきゃと思って、電車に行き先もわからず飛び乗るように、結婚してしまったんです」

思えば、付き合っているときから、モラハラの片鱗はあった。

それは、裕子さんが、浩二さんの両親の家に初めてあいさつに行ったときのことだった。

「『うちのおふくろ、めちゃいい人やねん。絶対気に入ってくれるわ』と彼は言ってました。だけど家に行ったら、『うちの序列を言っとくけど、オヤジが1番で、2番が俺で、姉キが3番で、そん次がポチ(犬)で、いちばん下がお袋やから。それはよく覚えといてくれ』と言うんです。本心でそんなこと言うわけがない、絶対悪い冗談だと思っていました。だけど、今思うと、元夫は本気でそう言っていたんですよ」

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