結婚は損か得か、40~60代男女の動かぬ本音 女性は経済的、男性は精神的安定を求める
長寿化が進み「人生100年時代」を目前に控えた今日、家族や夫婦のあり方や結婚に対する意識も変化し、多様化しています。本稿では、明治安田生活福祉研究所の「人生100年時代に向けた意識調査」から、結婚やパートナーに求める意識と実態についての調査結果を2回に分けてご紹介します(第1回「子なし、子ありで結婚生活の満足度は変わる」)。今回のテーマは、長寿化・未婚化が進む中で「結婚やパートナーに求めるもの」です。
未婚化の理由は何か
日本の生涯未婚率は、男性23.4%・女性14.1%(2015年時点)〔国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集(2018年版)」〕となっており、結婚しない人の割合は今後もさらに高くなっていくと予想されています。
40~64歳の男女に、未婚化の主な理由や背景についてどのように考えるか尋ねました。「結婚はあくまでも選択肢の1つであって、結婚を望まない人が増えてきたから」と考えている割合が配偶者の有無にかかわらず男性約5割・女性6割弱~7割弱と男女ともに最も高くなっています。次いで、「社会全体の雇用・収入がよくないから」と考える人が、男性3割強~4割弱・女性3割強で続きます。
また、未婚者では男女ともに「結婚したい相手と巡り合える機会(お見合いなど)が少なくなったから」が2割強と他の場合よりもやや高くなっています。さらに、子どもがいる既婚女性では「結婚・出産しても女性が働き続ける環境が十分ではないから」が26.1%で、ほかの属性よりも高くなっています。
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