家という密室でまかり通る「おかしなルール」

14歳で母が自死した菊池さんの場合

「家」という密室がすべてだった時には、それが「おかしい」ことにさえ気づけずにいた(画像:『毒親サバイバル』より)

暴言、暴力、価値観の押し付け。「家」という密室の中では、どんなおかしなルールでもまかり通ってしまう。それは核家族でも大家族でもシングル家庭でも変わらない、家族であるがゆえの怖さだ。

親子の絆を美談に仕立てたがる風潮にきっぱりとNOを

ならば、逃げ場のない密室で傷を負わされながら育った子どもは、どうやって気づいて、どう対処して、今はどうしているのだろう。

『毒親サバイバル』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

毒親サバイバル』は両親や、祖父母に苦しめられながら育った元・子どもたちの体験談を集めたノンフィクションコミックだ。著者である菊池真理子さん自身も、アルコール依存症の父と、宗教に逃げて自死した母に振り回された過去を持っている。

10人の元・子どもたちに取材を重ねた菊池さんは、「最終的に親子は必ず許しあえる」「育ててくれた恩を忘れるなんて親不孝」という世間の常識や、親子の絆を美談に仕立てたがる風潮にきっぱりとNOを突きつける。

「家から逃げられるチャンスはいくらでもあったのに、私も逃げられなかった。傷を負わされた子どもたちが、『親から逃げる』という選択ができる世の中に変わってほしい」と語る菊池さん。そんな願いを込めて描かれた『毒親サバイバル』より第1話を特別公開する。

次ページマンガ家・菊池真理子の場合
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 賃金・生涯給料ランキング
  • 最新の週刊東洋経済
  • 赤木智弘のゲーム一刀両断
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
金利・為替・企業業績を検証<br>暗転する世界経済

8月の金融市場は波乱の展開となった。市場の不安心理を増幅する、貿易の不均衡をめぐる米中対立は激化の一途だ。懸案はそれだけではない。日本や欧州も含め、金利、為替、株、金価格、日本の企業業績など、影響を幅広く検証する。