就活、激変! 成績は仕事への態度を映す鏡 企業は、成績表のココを見る!

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以上のように成績表を利用することで、
・「やらなければならないこと」でモチベーションが低い活動のうち
・本人が「伝えたくないこと」も含めて
・脚色のない話
を聞くことができます。

成績表からは、学生が見せたくない部分まで見ることができる。

成績表を利用することで、エントリーシートだけでは見ることが難しかった、学生の「やらなければならないこと」に対する取り組みの姿勢を見ることができるのです。

成績だけが絶対の基準ではない

「成績を採用に活用する」というと、まるで大学入試のように、点数のよい学生から順番に採用するのかと誤解されることがありますので、最後にその点を補足しておきましょう。企業は成績を、以下のように利用しようとしています。

■成績だけで判断するのではない

あくまでもエントリーシートと成績表を併用し、面接全体を通しての印象、話し方、会話の内容まで含めて、企業の「欲しい人物像」に照らして判断します。

■成績がよい=優秀とは限らない

短絡的に、「成績がよい=優秀」という判断はしません。大学の成績は、
①授業選択の考え方(どのような授業を選択していたか)
②授業への向き合い方(授業にどのように取り組んできたのか)
③地アタマのよさ
といった、3つの要素が絡み合って決まっています。そのため、企業は各要素を見極めるための質問を用意し、自社が欲しい人物像と照らし合わせて判断します。

では具体的に、どのような質問が予想されるでしょうか? 次回以降は、企業が取り入れると思われる面接の進め方を、具体的に説明していきます。

辻 太一朗 大学成績センター代表

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つじ たいちろう / Taichiro Tsuji

1959年生まれ。京都大学工学部卒業。リクルートで全国採用責任者として活躍後、1999年アイジャスト創業。2006年リンクアンドモチベーションと資本統合、同社取締役に就任。2011年、NPO法人「大学教育と就職活動のねじれを直し、大学生の就業力を向上させる会(略称DSS)」設立。2014年、大学成績センター設立。著書に『なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?』(東洋経済新報社)などがある。

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