これまで就活ではほとんど見向きもされなかった、大学の成績。この12月から始まる就活から、多くの大企業がエントリー時に成績表の提出を求め、エントリーシートに並ぶ重要資料として活用を始めるという。企業の狙いは何なのか。大学生にはどのような影響が出るのか。
前回は、今年12月から始まる就職活動において、多くの大企業が採用の際に大学の成績を活用し始めることを紹介しました。その理由は、以下の3つでした。
①企業の社会的責任が問われ始めた
②大学の成績の利用が簡単になった
③成績は、大学生の「やらなければならないことへの取り組み方」を見る最高の材料になる
①、②については第4回で説明しましたので、今回は③の「成績は、大学生の『やらなければならないことへの取り組み方』を見る最高の材料になる」について解説したいと思います。
「やらなければならないこと」へ取り組みの姿勢が重要
企業が学生を採用する際、最も恐れるのがミスマッチのリスクです。採用選考時には優秀に見えたのに、入社後は活躍しないどころか、配属した部門から苦情が来ることもあります。こういった学生は、入社してすぐ「自分の考えていた仕事とは違う」という理由で会社を辞めたり、モチベーションを落としたり、体調を崩したりします。
こういう人には、以下のような特徴があると考えられます。
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