予想外の「3歳の壁」に母たちが動揺するワケ

働く母が抱く「幼稚園」への羨望と葛藤

専業主婦家庭の子どもの教育環境が青く見える…(写真:ふじよ/PIXTA)

新聞記者を辞めた後、会社員と女性活躍に関する発信活動とバリバリ働いてきた中野円佳さん。ところが2017年、夫の海外転勤により、思いがけず縁遠かった専業主婦生活にどっぷり浸かることに。教育社会学の大学院に所属し子育て意識の調査も手掛ける一方、自身が当事者になることから見えてきた「専業主婦」という存在、そして「専業主婦前提社会」の実態とそれへの疑問を問い掛けます。

秋。幼稚園受験シーズンが静かに始まる。それに向けて慌ただしくなるのは、あくまでも専業主婦家庭が中心。でも実は、幼稚園は保育園に子どもを通わせている共働き家庭の心をざわつかせてもいる。

共働き家庭にとっての「小1の壁」。朝から晩まで子どもを預かってもらえる黄金の保育園時代が終わり、学童や塾探しなど、親の負担はぐっと増す。聞いたことのある人も多いのではないだろうか。

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ところがそれよりも前、小学校入学以降にぶちあたる壁の前に、「3歳の壁」を迎える人たちもいる。待機児童の急増で増えた小規模保育などに通っており、2歳までで転園をしなければならない人たち。3歳になり子どもの動きも活発になってきて、ビル内保育園などでの生活に疑問に持ち始める人たち。

隣を見れば立派な施設のある幼稚園や、放課後に幼稚園児が通う教育によさそうな習い事……。専業主婦家庭の子どもの教育環境が青く見え、親たちを動揺させるのだ。

2歳児までの小規模保育、その先

昨今、待機児童対策として、広い施設を持たずとも開設できる小規模保育など、最も不足している0~2歳児のみを預かる施設が増えている。

保育園に入れないと退職に追い込まれかねない親たちにとって、園庭がないなど施設面などが充実していないとしても、低年齢向け保育所の増加はありがたいものだ。ただ、(小規模保育は規制緩和により国家戦略特区では3~5歳も受け入れ可能になったものの)多くの園は3歳児以降は在園できなかったり、同年齢の友達が減っていったりするため、再び保活をしなければならないのが難点だ。

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