夫たちが「育休よりも時短」を取るべき深い理由

育休を3回取ったサイボウズ社長が語る

今回も前回に引き続き育休問題と、公開鼎談で一般から寄せられた質問に中野さん、青野さん、志水さんの3人が向き合う(撮影:今井康一)
なぜ日本の男性育休取得率は上がらないのか。男性も女性も、どうして育休を取るのが怖いのか。フリージャーナリストの中野円佳さんとサイボウズ社長の青野慶久さん、元ギャップジャパン人事責任者で現在はFunleash CEO兼代表取締役の志水静香さんの3人で、日本の育休取得の困難さについて語り合ってきた。
今回も前回記事に引き続き育休問題と、公開鼎談で一般から寄せられた質問に3人が向き合う。
1回目記事:不都合だらけ「強制転勤」はこうして撲滅できる
2回目記事:「望まない全国転勤」を廃止した会社の秘密

育休取得よりも会社にも家庭にも評判がいい?

――中野さんは現在シンガポールにお住まいです。現地の育児の分担状況について教えてください。

中野円佳(なかのまどか)/ジャーナリスト。東京大学大学院教育学研究科博士課程在籍。東京大学教育学部卒業後、日本経済新聞社入社。金融機関を中心とする大企業の財務や経営、厚生労働政策などを担当。2014年、育休中に立命館大学大学院先端総合学術研究科に提出した修士論文を『「育休世代」のジレンマ』として出版。2015年に新聞社を退社し、「東洋経済オンライン」「Yahoo!ニュース個人」などで発信を始める。現在はシンガポール在住、2児の母。その他の著書は『上司のいじりが許せない』(撮影:今井康一)

中野円佳(以下、中野):今、娘はローカルの幼稚園に、息子はインターナショナルスクールに通っています。インターにはシンガポール人は通常入れないのですが、多国籍なメンバーが集まっています。お父さんが子どもの行事に来るのは当たり前で、行事には夫婦共にそろって来ていることも多いです。

翻って日本の状況を考えると、日本は仕事の領域に私情を持ち込まない感覚があり、しかもそれが男性に強く働いている。だから男性育休取得以前に、平日に会社を休んで子どもの学校に行ったり、熱が出た子どもを病院に連れて行けたりできる環境が必要だと感じます。

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