「子どもと向き合えない」日本の親たちの苦難 時間がありすぎるか、なさすぎるかの両極端

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子どもとそれなりに向き合えていると感じられる生活を求めることは、ぜいたくなのだろうか?(写真:よっし / PIXTA)
新聞記者を辞めた後、会社員と女性活躍に関する発信活動、さらに大学院生と3足のわらじを履きながらバリバリ働いてきた中野円佳さん。ところが2017年、夫の海外転勤により、思いがけず縁遠かった専業主婦生活にどっぷり浸かることに。そこから見えてきた「専業主婦」という存在、そして「専業主婦前提社会」の実態とそれへの疑問を問い掛けます。

「子どもに向き合えない」問題の深刻

日本経済新聞社が実施し、今年1月に公表した「働く女性2000人意識調査」によると、両立経験がある618人のうち、「仕事と育児の両立中、仕事をやめようと思ったことは?」に「ある」と答えている人は55.5%。その理由は、

「時間的な余裕がなく、子どもに向き合えない」46.1%
「家事・育児を一人でこなさなければならず体力的にきつい」37.9%
「精神的な余裕がなく、子どもに向き合えない」32.7%

というものだった。複数回答だが1位と3位が「子どもに向き合えない」が理由だ。

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この「子どもと向き合えない問題」。実はアメリカではとっくに起こっており、議論されてきた。

アーリー・ラッセル・ホックシールドは1997年出版の『タイム・バインド』(邦訳は2012年出版)で、ワークライフバランスが取れていると表彰されるような企業においても、職場がすばらしく居心地のいい環境になっていく反面、家庭での生活は慌ただしく、子どもたちが怒り出したり親を困らせるような行動に出るといったネガティブな反応を示すようになった様子を描いている。その結果、第一の仕事、第二の仕事(家事育児)に加え、子どもとの埋め合わせの時間=「第三の仕事」が必要になっていると論じている。

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