学生2万人が選ぶ「就職人気ランキング」300社 ANAが2年連続首位、金融離れはまだ見られず

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また、8位には旅行会社のJTBグループが入っており、旅行・エアライン人気が高い。2020年の東京五輪の開催や、インバウンド(訪日外国人旅行客)の増加で、エアラインや旅行業界を成長企業ととらえて評価していることも追い風で、この人気はもうしばらく続くと思われる。

一方、評価が分かれるのは、金融業界だ。とくに銀行などは、マイナス金利の影響で利ザヤが少なくなり、外部環境の悪化が続いている。そんな中、メガバンクや地方銀行が打開策としてAI(人工知能)を活用して業務の効率化を図り、人員削減を行うことを表明している。新卒採用についても、ここ数年、メガバンクが1000~2000人程度の大量採用を行っていたが、その人数を絞り込んでいく方針だ。

そうした情報に過敏になったのか、就活生の「銀行・金融離れ」が進んでいる。各社のランキングで銀行のランクダウンが見られ、文化放送キャリアパートナーズが2月に行った学生向けアンケート調査でも、「第一志望の業界」のうち、都市銀行・地方銀行・地方銀行を選択した割合が前年比で2.7ポイント減少と、減少率でワーストとなっていた。証券業界も1.4ポイント減と、マスコミ(1.8ポイント減)に続く数字になっている。

しかし、今回のランキングでは、全体としては銀行・金融は昨年とほぼ同じような結果となった。昨年同様、みずほフィナンシャルグループが3位に入り、昨年2位の三菱UFJ銀行は6位にランクダウンしたものの、4位には昨年5位の日本生命保険、5位には大和証券グループ(昨年6位)が続く。野村證券も9位(昨年4位)に踏みとどまり、トップ10に金融業界は5社と、昨年の6社から1社減るだけにとどまった。

「金融第一志望」は減っても、選択肢にはまだ入る

そのほかの銀行についても、11位りそなグループ(昨年17位)、16位三井住友銀行(昨年19位)と、逆に順位を上げている。

このランキング調査は投票の際、5社を記載し、それを同列に扱う形式になっており、文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所の平野恵子主任研究員は、「優先順位としては金融は明らかに下がっている。しかし、5社の選択肢から外すほど、就職ブランド力が下がっているわけではない」と分析している。知名度などを考えると、金融業界を選択肢に残す学生は、まだまだ多い。

一方で「過去の就活生を見ていても、経済動向をリアルに反映するほど、学生は敏感ではない。顕著に表れるのは、そうした動向を就職ガイダンスなどで学ぶ、1学年下の世代からかもしれない」(平野氏)という。来年以降のランキングに「銀行・金融離れ」が顕在化するかもしれない。

旅行・エアラインや金融以外では、7位に明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ)と10位バンダイナムコエンターテインメントがトップ10に入った。食品系は17位ロッテ、23位味の素など比較的人気が高いが、明治グループは理系で1位になるなど、頭ひとつ抜け出した存在となっている。バンダイナムコエンターテインメントは昨年の20位からジャンプアップした。

その他、アミューズメント・エンタメ系企業では、20位オリエンタルランド(昨年40位)、21位ソニーミュージックグループ(昨年22位)などが比較的上位に顔を出しており、今後これらの業界がさらに順位を上げていく可能性もある。

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