今年の就職活動も売り手市場となっている。各就職情報会社が発表する就活状況調査でも、4月頭の時点で内定率が2割近い水準に達しており、昨年より高い。このゴールデンウィークまでに実質的な内定を得る就活生も多いだろう。
そんな中、今年の就活生は、どんな企業で働きたいと思っているのか。就職人気ランキングからその傾向を見ていこう。
就職情報会社のひとつ、文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所では毎年、「就職ブランドランキング調査」を実施し、定期的に発表している。調査対象者は、就職サイト「ブンナビ!」に登録する現在就活中(2019年春卒業予定)の大学生や大学院生で、大学名を問わず約2万人が回答している。その結果を基に作成したのが、「就職人気ランキング」だ。今回はその上位300社を発表する。
調査期間は2017年10月1日から2018年3月31日までの6カ月間。ランキングの表に「前半」とあるのは、同調査が年に2回実施されているからである。まだまだあこがれやイメージが強い就活の「前半」と、実際の説明会や面接を経た「後半」とでは、企業へのイメージが異なることが多い。そこで、それぞれのタイミングで調査を行い、傾向の違いについても分析を行っている。
エアライン2社が1、2位を独占
総合順位とともに、該当企業の男子、女子、文系、理系といった属性別の順位と、昨年の順位についても記載している。あわせて参考にしていただきたい。
その結果、1位は2年連続で、全日本空輸(ANA)が選ばれた。属性別でも、女子で1位、文系で1位と、「文系・女子」の支持が強いことが特徴だが、男子も3位、理系でも5位と男子・理系の支持も得ている。教育・研修制度が充実しており、就活生の評価も高い。
2位は日本航空(JAL)。国内の2大エアライン会社がワン・ツーを占める結果となった。JALは昨年の10位からジャンプアップ。2010年の経営破たんから再上場、V字回復を果たし、なお拡大が続く。「社員の印象がよい会社」などのランキングでも上位に顔を出しており評価は高い。業績だけでなく、会社の雰囲気も評価につながっていると見られる。
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