いよいよ本格的な就職活動がスタートする。今年も売り手市場が続くと見られ、現在3年の大学生はいい時代に巡り合ったと言えそうだ。ただ、こうした時期は、慢心して企業研究もおろそかになりがち。準備をせずに人気ランキングの上位企業ばかりを狙い、なかなか内定が取れないといったケースもあることには注意していただきたい。
「比較的楽に内定が取れる」とされる年でも、自分に合った会社選びはじっくり行う必要がある。そこでまず、会社選びの参考になる情報として、「新卒でないと入りにくい会社(新卒採用占有率)」ランキングを作成した。
「新卒採用占有率」は、『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』2018年版の掲載データを使い、2017年4月新卒入社者(一部は通年採用や第2新卒等を含む)と2016年度の中途採用者数の合計に対して、新卒採用者が占める割合を計算したものである。
今回はさらに条件を加え、「平均年収が650万円以上」で「新卒比率80%以上」の134社を、紹介する。いわば「新卒でないと入りにくく、給料が比較的高い会社」のリストだ。なお対象は、採用数が新卒・中途合計50人以上の会社に限っている。
コーセーと丸井グループは新卒比率100%!
ランキング1位はコーセー、丸井グループの2社が新卒占有率100%で並んだ。化粧品大手のコーセー(新卒62人)は、大卒30歳平均賃金が35万5957円と高い。平均年収も848.2万円と、日本全体の民間企業正規雇用者の平均年収486.9万円(2016年データ、国税庁調査)を、大きく上回る。
20時一斉消灯など、残業削減の取り組みにも積極的。さまざまな部署を対象にした「コーセー人材公募制度」など、やる気のある社員を応援する制度も充実している。
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