「給料はどのくらいなのか?」。
就職活動中の学生がまず気にするのが、志望企業の初任給かもしれない。しかし、その会社の本当の給与水準を知るためには、初任給とあわせて、一定年数経過後の金額も知っておきたいところだ。
最高額と最低額で、社内同期の「差」も見える
そこで、今回は『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』2018年版の掲載データを使い、「大卒30歳平均賃金」ランキングを作成した。30歳は、仕事にも慣れ、職場では少しずつリーダーとして活躍し始める時期。結婚する人も出てくるだろうし、定期的な支出も増え、それなりの収入も必要になってくる。入社する前に、その頃の賃金水準を知ることができれば、将来の生活もイメージしやすい。
データは、大卒・総合職の「実在者平均の月例賃金」を基本とするが、一部例外もある(ランキング下の「注」を参照)。表中の「注」には、各社の賃金の算出条件などを記載している。さらに「最高」「最低」の金額も、開示がある場合は掲載した。
では、ランキングを見ていこう。1位はネット広告を中心に、最近はテレビ朝日との合弁でネットテレビ局「Abema(アベマ)TV」などにも積極的に展開している、サイバーエージェントだ。AbemaTVは、元SMAP3人のメンバーによる『72時間ホンネテレビ』を実現したことで、業界で大きな話題を呼んだ。大卒30歳の平均賃金は、53万4204円。最高は150万円、最低は29万円と、差も大きい。同社の平均年齢は31.7歳と若いが、平均年収でも779万5000円と、高いレベルにある。
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