社内公募制度やFA制度など、やる気のある社員は会社が全面的にバックアップする。中でも企業内ベンチャー制度「ジギョつく」がよく知られる。年2回、事業プランコンテストを実施し、経営者・起業家育成・イノベーションを発揮する場として活用。優勝者には賞金100万円と事業責任者の権利が与えられる魅力的な制度だ。
女性管理職比率は18.9%、女性部長比率も11.8%と女性登用も進んでいる。男女にかかわらず責任あるポジションを任せられる環境でもある。
ただ、一般的にネット関係企業は、タフな職場環境とされる。同社の年間総労働時間や月平均残業時間の開示はなかったために詳細は不明だが、年間有給休暇取得日数が4.0日(2016年度)と、平均よりも少ないことから、働くほうにウエートが高いと想像できる。それでも若いうちからバリバリ仕事をし能力アップしたい人にはピッタリの職場かもしれない。
2位は大和証券グループ本社の52万0449円。最高は73万5372円、最低は32万5625円で、同じ年代で20万円程度の差が出ている。残業時間は月23.5時間と1日1時間程度の水準。この2社が月額50万円を超えている。
以下、3位が第一生命ホールディングスで47万2667円、4位の三井物産が47万0382円、5位商船三井(46万8076円)、6位三菱商事(46万2736円)、7位双日(46万2500円)、8位住友商事(46万2000円)と続く。
積水ハウスの最高賃金は177万円
最高賃金が最も高かったのは9位の積水ハウスで、平均45万7019円に対し、最高は177万3564円だった。
21位のSBIホールディングス(40万0609円)までが40万円を超えており、ランキング100位のネットポータルを運営するエキサイトで34万8125円。199位の三菱電機、新光商事でも31万8000円と、対象企業はすべて30万円を上回っている。
今回、金額が開示されていた643社のうち、年収ベースの3社を除いた640社の平均月額金額は30万1474円。東洋経済CSR評価では、「大卒30歳平均賃金30万円以上」を、待遇面での”優良企業”の目安と考えている。それは開示企業の平均値が例年ほぼこのあたりになるからだ。
ちなみに30万円以上は296社で全体の46.3%、25万円以上は571社の89.2%。事業内容や企業規模、所在地の物価水準などを考慮しても、「25万円以上」を企業側にはクリアしてほしい。
今回のランキング上位200社は、30歳時点で月額30万円以上をもらえる会社ばかり。普通に生活するには十分な金額で、社会人としての経済基盤は安定しており、仕事に集中できる環境と考えてよい。
さらには、これらの会社の事業内容や働きやすさなどの情報を見ることで、より深い企業研究ができる。その際、『CSR企業総覧』掲載の1413社の情報を参考にすることでより、有利に就活が進められるだろう。
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