週刊東洋経済 最新号を読む(5/23号)
東洋経済オンラインとは
ビジネス #なにわ社長の会社の磨き方

知らないと損をする「昆布水」の意外な効能 昆布はおいしいだけでなく健康にもいい

11分で読める
  • 竹原 信夫 日本一明るい経済新聞 編集長
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES

昆布は豊富にヨードを含むことから、お隣の中国(当時は清国)で珍重され、沖縄を経由して密貿易で運ばれました。その名残が、クーブイリチー(昆布炒め煮)やクーブジューシー(昆布炊き込みご飯)といった沖縄特有の昆布料理として現在も残っています。

昆布は、遠く北海道から運ばれた貴重なものだったので、だしを取った後の昆布を刻んで食材として使ったのです。そしてこの沖縄料理が、昆布消費量の減少に悩む喜多條社長に、一条の光を投げかけることになります。

家庭の味に昆布だしを取り戻そう!

喜多條社長も所属する(一般社団法人)日本昆布協会が、以前、「どうしてだし昆布を使わなくなったのか?」というアンケートを取ったことがあります。理由は3つありました。

①だし昆布の使い方が難しい

確かに料理本には高級料亭でのだし昆布の使い方が紹介されていますが、手順も多くいかにも難しそうです。

②和食を家では作らない

昆布だしは和食に使うが、食の多様化で使用頻度も減ります。

③だし殻の昆布を捨てるのがもったいない

だしを取った後の昆布をそのまま捨てるのがもったいない。顆粒だしならその無駄がない気がします。

①は、言ってみれば「作るのが面倒」ということです。そこで喜多條社長は、何とか手軽に昆布だしを取れないかと考え、先程の沖縄料理に辿り着きます。沖縄では、昆布を刻んで食材として使います。そこで試しに1mm幅で刻んだ昆布でだしを取ってみると、これまでのだし汁より明らかに濃い味になりました。

手応えを感じ、日本食品分析センターで分析してもらったところ、刻んだ昆布のほうが、大きなままの昆布より37%も多くうま味成分が出ていたのです。日持ちさせるためには、お湯より水がよいこともわかりました〈このことは、NHK「きょうの料理」などでおなじみの爲後善光(ためごよしみつ)先生のご指導を仰ぎました〉。

次ページが続きます:
【残っただし殻昆布の使いみちは?】

5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象