「日本一明るい経済新聞」編集長の竹原信夫です。伊藤昭副編集長と一緒にこのコラムを担当します。よろしくお願いします。
関西を中心に元気な中小企業に的を絞った新聞を毎月発行しています。毎回40~50社の元気経営の仕組み、アイデア、工夫を掲載し、取材先も延べ1万社になりました。今回から、数多い取材先で見つけた、これはと思う会社の元気のヒミツをお伝えします。
会社はちょっとの工夫で元気になります。難しい経営学ではありません。一休さんのようなトンチ力を生かした“なるほど納得”の経営術が必要です。関西の社長さんはおっしゃいます。「カネは使ったら減るが、頭と智恵は使えば使うほど増えまっせ」と。頭は使わんとアカン。頭が錆びないように、絶えずオモロイ発想、トンチ力で経営に磨きをかけてください。関西風錆びないピカピカ経営術のはじまり、はじまり。
「日本一美しい会社」のヒミツとは?
第1回目は大阪府松原市にあるお米屋さん、幸南食糧さんです。大手スーパー、外食産業、学校給食などにお米を卸しておられます。取材に訪れると、本気で「日本一美しい会社」を目指しておられ、あちこちに日本一美しい会社の標語が掛けてありました。創業者の川西修会長が掲げたスローガンです。
関西の人は日本一の言葉が大好きです。でも、日本一美しい会社はムズカシイやろな、と思っていたら意外に簡単でした。ゴミ箱の上にメッセージがありました。社員は「1・1・2運動」に参加しましょうと。
実は日本一美しい会社になるための仕組みを作っていたのです。社員は会社へ来たら、会社を出るまでに、1人が1日に必ず2つのゴミを拾いなさい、としたんです。だから「1・1・2運動」といいます。150人の社員がいます。1人2つで300のゴミが集まります。10時ぐらいに取材に行ってゴミ箱をのぞいたら、いっぱいゴミが入ってました。
これを進めるための工夫があります。
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