木村アルミ箔は、大阪生野区にあり、創業(昭和5年)から80年以上、大変に歴史のある会社です。
アルミ箔を作っています。早く言えば、ギンガミです。マドレーヌ菓子などのギンガミのカップ、あるいは、お弁当でお漬物などを入れる容器を作っています。
家訓が「よそとちゃうことせなあかん」
この会社の家訓が「よそとちゃうことせなあかん」です。この会社へ行くと、のれん、ポスターなどありとあらゆる所に、この「よそとちゃうことせなあかん」が掛かっています。壁にもそう書いてあります。創業者の木村弥之助さんの遺した家訓を、今も守っているのです。
ただこの言葉、実は昔からある言葉です。船場商法です。人とちゃうことせなあかんがな、と大阪の商人はみんな思っています。そうでなければ生き残れない。同じことしとったら、結局は価格競争に巻き込まれてしまいます。同じものなら、少しでも安い方がいいに決まっています。でもよそと違うなら、そうはなりません。よそと違うサービスをつける、よそと違う商品価値をつける。
そうすると、1円高く売れます。これが、関西人がもともと持っている気質、DNAだと思います。家電品などでいま日本がシンドイのも、中国や韓国が日本の商品の真似をして追いついてきたからです。よそと違わなくなったわけです。
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