コンビニ弁当を救った「おかず入れ」の秘密

意地でも「よそとちゃうことせなあかん」

コンビニ弁当で欠かせないもの、それは「おかず入れ」です(写真 : オクケン / PIXTA)
上のバナーをクリックすると「日本一明るい経済新聞」のサイトにジャンプします

木村アルミ箔は、大阪生野区にあり、創業(昭和5年)から80年以上、大変に歴史のある会社です。

アルミ箔を作っています。早く言えば、ギンガミです。マドレーヌ菓子などのギンガミのカップ、あるいは、お弁当でお漬物などを入れる容器を作っています。

家訓が「よそとちゃうことせなあかん」

木村アルミ箔の社訓は、ありとあらゆる所に書いてあります

この会社の家訓が「よそとちゃうことせなあかん」です。この会社へ行くと、のれん、ポスターなどありとあらゆる所に、この「よそとちゃうことせなあかん」が掛かっています。壁にもそう書いてあります。創業者の木村弥之助さんの遺した家訓を、今も守っているのです。

ただこの言葉、実は昔からある言葉です。船場商法です。人とちゃうことせなあかんがな、と大阪の商人はみんな思っています。そうでなければ生き残れない。同じことしとったら、結局は価格競争に巻き込まれてしまいます。同じものなら、少しでも安い方がいいに決まっています。でもよそと違うなら、そうはなりません。よそと違うサービスをつける、よそと違う商品価値をつける。

そうすると、1円高く売れます。これが、関西人がもともと持っている気質、DNAだと思います。家電品などでいま日本がシンドイのも、中国や韓国が日本の商品の真似をして追いついてきたからです。よそと違わなくなったわけです。

次ページ「フィルム状おかず入れ」をつくったきっかけ
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • あふれる独自性 ニッポンのすごい研究者
  • 憧れから一歩前へ! キャンピングカーのある日常
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
徹底検証「都心vs.郊外」<br>激動 マンション・住宅

在宅勤務の長期化を受け新しい住まいへの需要が急膨張。想定外の事態に供給業者も対応に追われています。2度目の緊急事態宣言発出という状況下、住宅市場はどう変わるのでしょうか。最前線での取り組みを徹底取材しました。

東洋経済education×ICT