味の素ギョーザをヒットさせた「主婦の発想」 ビッグデータでは見えない重大な気づき

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あのギョーザに隠された大ヒットの裏側とは(写真 :セーラム / PIXTA)

前回記事では吉野家を取り上げましたが、こうした「外食」でも自宅における「内食」でもない、「中食」(なかしょく)市場の成長が止まりません。

「中食」市場が伸びている

具体的には、スーパーやコンビニなど売られている惣菜、弁当、冷凍食品、レトルト食品、インスタント食品などを指します。各市場の規模を見てみると、外食が約24兆円内食が約34兆円。これに対し中食が約8兆円と規模的にはまだ小さいですが、成長率では群を抜いています。

なぜ中食市場だけが著しい成長を遂げているのか、正確な因果関係は明確になっていないものの、筆者が行った調査では「女性の社会進出(共働き)」や「家事の省力化」、「個食・孤食化」「電子調理器具の普及」「高齢化」などの理由が上位に挙がってきます。

この市場の成長性に目をつけ、多くの企業がこぞって参入をしています。ナショナルブランドだけでなく、セブンプレミアムを代表格とするプライベートブランドも中食の新商品を次々と出しています。今、中食市場はまさに競争が過熱し、過当競争にもなりかねないレッドオーシャンになりつつあります。

こうした市場環境では、ちょっとした目新しさだけでは消費者は目もくれません。消費者から見て「決定的に違いが明らかで、消費者の深層心理に応える」商品を開発する必要があります。ここで大きな役割を果たすのが、前回記事でもご紹介した行動観察という手法です。消費者の行動を観察し、彼らの本当のニーズを探り当てることを目的とするものです。

今回は、その一例を紹介します。

次ページ単体で年商100億円を超える“お化け商品”
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