仕事で大阪に赴任した方の多くが、さすが食道楽の街だ、大阪では何を食べてもおいしいと言います。でも、大阪を代表する食べ物は何かと聞かれても、すぐにコレとは思い当たりません。ではなぜ皆さんに喜ばれるのでしょうか。
その理由を「料理に昆布だしを使っているから」というのが、大阪市北区天神橋に本社のある昆布問屋「大阪昆布海産」の喜多條清光社長。創業70年の老舗のご主人です。
いささか手前みそに聞こえますが、薄味の汁物はもちろん、お好み焼きやたこ焼きなどの粉もんも、粉を昆布だしで溶いているからおいしいと聞けば、なるほどと思います。昆布だしが大阪料理の隠し味なのです。
昆布は健康にもよい
「昆布はおいしいうえに健康にいいのです」。喜多條社長はそう付け加え、1枚の写真を見せてくれました。
その写真には浴衣姿でひげを生やした恰幅のいい人物が写っています。北新地で夜ごと遊び歩いていた頃の社長のスナップです。当時57歳で体重100kg、血圧は上は160近く、下は110を超えていました。体は絶不調。医者に行けば「まず体重を落としなさい」と言われたそうです。
10年以上も遊んで、そろそろ家業の昆布屋を一生懸命やろうと考えていた頃だったので、試しに昆布水を毎日飲んでみることにしました。すると2週間目ぐらいから、高血圧や肥満が少しずつ改善。以後、昆布水を使った料理を食べ続けて、今では体重70kg、血圧も50ほど下がって上110、下66になりました。
まるで薬の宣伝でよくある「使用前、使用後」です。「食べるものはまったく制限しませんでしたが、数値は劇的に改善しました。現在、悪いところは1つもありません」と言われます。
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