妊婦さんの9割以上が知っている「トコちゃんベルト」
出産した女性の5人に1人がお世話になっているマタニティグッズがあります。大阪府東大阪市に本社を構える青葉さんが製造販売する「トコちゃんベルト」です。
「私どものベルトは、年間売り上げが約20万本です。出生数が2016年で約100万人ですから、妊婦さんの5人に1人に使われたことになります。あるマタニティ雑誌の調べ(『たまごクラブ』2014年5月号)では、妊婦さんの9割以上が『トコちゃんベルト』をご存じだったそうです」
そうさりげなく語るのは、青葉の渡部一博社長。妊婦の9割以上が知っていて、さらにそのうちの2割の方が使っているというのは、考えてみるとスゴイこと。筆者の周囲でも、男性はまったくと言っていいほど知りませんが、出産を経験された女性はほとんど例外なくその名を知っています。
しかし、この「トコちゃんベルト」、発売当初はまったく売れなかったそうです。そこで、開発にかかわる苦労話を渡部社長からお聞きしたのですが、途中、マスコミで現在話題になっている「おとなまき」の話になりました。実はこの商品も、母親と赤ちゃんのために青葉が開発したグッズなのです。以下「トコちゃんベルト」誕生から「おとなまき」開発に至るまで、青葉の歴史を振り返ります。
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