吉報!腰痛を防ぐ唯一の方法がわかった 腰痛ベルトや矯正シューズはほぼ無意味
腰痛をもたらす要因はさまざまあり、ライフスタイル、遺伝、動き方や姿勢、スポーツによるけが、雪かきなどが関係することもあれば、ただ運が悪かったというケースもある。ほとんどの場合、根本的な原因は不明だ。
腰痛「悪化のスパイラル」
ほとんどの人は、初めて体験する腰痛は1週間程度で回復する。ところが、腰痛は耐え難い頻度で再発してしまう。体が衰弱するほどの腰痛に襲われた人の約75%は、1年以内に同じような症状に見舞われる。
発作を繰り返すことで、医者や研究者が言うところの「悪化のスパイラル」が起きる。痛みのせいでソファに座りっぱなしになり、そのため筋肉や関節が衰える。弱くなった背や体幹は、腰痛を発症する前と同じレベルの運動に耐えにくくなっており、普段の生活に戻ろうとするとまた腰痛に襲われてしまう。すると痛みはもっと激しくなり、さらに活動しなくなり……そしてスパイラルは加速していく。
こうした仕組みのため、腰痛の予防法は特に経験者から切望されている。しかし、これまでは繰り返す腰痛に何が効果があって何が効果がないのかを体系的に調査した研究はほとんどなかった。
米医師会が発行する内科学専門誌『JAMAインターナル・メディスン』に先ごろ発表された調査では、オーストラリアのシドニー大学ジョージ国際保健研究所などと連携し、腰痛予防に関連する研究結果をできるだけ多く集め、分析した。