品切れ続出!まさかの「ほうき」人気の裏側

都会、マンション暮らしにこそ向いている

ロボット型やダイソンが人気を集める裏で、今、まさかのほうきブームです

昨今、機能・種類ともに掃除機の進化が目覚ましい。ところが、今、そんな時代に逆行するかのように、「箒(ほうき)」が秘かにブームとなっている。

江戸箒、南部箒、松本箒……今も伝統的な箒が各地で作られているが、ホームページ上で「売り切れ」を表示する工房は多い。職人が少なく生産数に限りがあるとはいえ、中には3年待ちのほうきもあるほどだ。

今回は、ネット販売で売上を伸ばしている、明治13年創業・山本勝之助商店(和歌山県海南市)の「棕櫚箒(しゅろほうき)」を紹介しよう。棕櫚製品や山椒など紀州特産物を製造・販売する同店。土田高史代表は、こう話す。「棕櫚箒は10年前から毎年倍々のペースで注文が入っており、現在は生産が追い付いていない」。

「ほうきなんて、小学校の掃除当番で使ったのが最後」という人も多いだろうし、にわかには信じがたい現象だ。土田代表に人気のワケを聞くと、こんな答えが返ってきた。「ほうきは、現代人の生活ニーズに合致しているのだと思います」。

騒音・排気・電気代がゼロ!

まず、ほうきは静かに掃除ができるので、近隣の音が気になる都会やマンション暮らしに向いている。例えば、共働きやひとり暮らしの場合、夜中に機械音を出すのは迷惑なので掃除機がけは休日だけという家庭も多いだろう。しかし、ほうきならほぼ無音なので、時間を気にせずいつでも掃除ができ、ホコリをためこまずにすむ。

寝ている赤ちゃんを起こしてしまう心配もないし、テレビに夢中になる家族に「うるさいから後にして!」と理不尽になじられることもない。

排気がない点も、アレルギーが気になる人や乳幼児がいる家庭に好評だ。また、ちょっとしたゴミが出た際、キャニスター型の掃除機を出動させるのは億劫なものだが、ほうきは軽くてコードレスなのでパパッと手軽にゴミを処理できる。そのうえ、電気代もゼロ円だ。

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