ココナッツオイルブームはここから始まった

見習いたい、ママ起業家の鋭い嗅覚と根性

有機ココナッツオイルなどを輸入販売するブラウンシュガーファーストの荻野みどり代表

2015年は、女性向けメディアを中心に「ココナッツオイル」の文字を見かけない日はなかったといってもいい。ハリウッドセレブが愛用しているということから注目され、急速に広まったヒット食材。美容にも効果があり、健康にもよいと話題を集め、またたく間に日本でも愛用者が増えた。最近では認知症にも効果があると広まり、ブームはまだまだ続きそうだ。

このココナッツオイルブームの火付け役が、子育て真っ最中のママ起業家だったということをご存じだろうか。有機ココナッツオイルの輸入販売を手掛けるブラウンシュガーファーストは、現在5歳の女の子を育てる荻野みどりさん(33)が2013年に設立したばかりの新しい会社だ。それまで、”珍しい輸入食品”としてしか流通していなかったこの食材を、食品スーパーや百貨店など一般的に広めたのは当社の仕掛けによるものだった。

始まりは手作りクッキーだった

荻野さんとココナッツオイルの出会いは偶然だったといってもいい。かつて荻野さんは、出産を機に「子どもに安心して食べさせられるおやつ」を売るビジネスを思い立ち、手作りクッキーを販売していた。体によいとされる素材のみを使い、子どもがおいしいと感じられるクッキーのレシピを考案。それを工場に発注し販売を行っていた。そんな折、バターの代わりの原材料として見つけたのがココナッツオイルだったのだ。

日本にはほとんど流通していないが、すでに海外では女優やモデルを中心に愛用者が続出しており、幅広い使われ方をしていた。おいしいクッキーにバターは欠かせない。でも脂肪の過剰摂取は決して体にいいとはいえない。ココナッツオイルはそんなジレンマを解消するうってつけの食材だった。

「バターの代わりはココナッツオイルしかない」

そう確信した荻野さんはクッキーの材料として、米国からココナッツオイルの個人輸入を始めた。

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