インテル"社長補佐官"は、スーパーマザー

部屋はピカピカ、美容もカンペキ?

自分は東京オフィス勤務なのに、上司はシンガポールにいるシンガポール人。同じプロジェクトをする同僚は世界中に散らばり、相手が男性なのか女性なのか、年はいくつなのか、人種についてもわからない。

インテルの小谷奉美さんは、長年、そんなダイバーシティが徹底した環境で働いてきた。小学校6年生、3年生の男児が2人いるが、「子どもがいること」を仕事の言い訳にしたこともなければ、子どもがいることさえ知らない同僚もたくさんいると言う。

現在の肩書は「社長補佐官」。社長の右腕として、企業戦略や事業の方向性の調整を行なうほか、社長のアイデアを社内外に発信する役割も担う。日本の企業でいうところの経営企画にあたる仕事だ。

社長のプレゼンや会議に同席する機会も多いため、「海外出張も頻繁」な激務だ。そのせいか、今までこのポジションに、女性が就いたことはないと言う。

ところが小谷さんは、「仕事と子育ての両立が大変だとか、思ったことはないんですよね」と涼しい顔。なおかつ、ポールエクササイズやヨガなど、趣味の教室通いも欠かさない。

小谷さんは“超人”なのか? それとも、両立の秘策でもあるのだろうか?

演劇の道を断念、一念発起、インテルへ

小谷さんは、関西の高校を卒業後、演劇を学ぶために渡米。大学で演劇を学ぶ傍ら、オーディションを受けるなどしてチャンスをうかがっていたが、挫折。

おカネとは無縁の夢を追いかけるのに5年もの歳月を費やしていたため、今度は一転、「おカネになる仕事に就きたくて」、コロラド大学に編入し、ファイナンスを専攻。そして、大学院ではインフォメーション・システムを学んだ。

「最後の2年は親の支援を受けずに奨学金を借りていたため、数百万円の借金を持つ身に。また、アメリカの大学は、勉強しないと卒業できないため、勉強もかなりしました。そこで、そろそろ就職して、おカネも労力も回収しなければいけないと、アメリカからインテルの日本法人を受けたのです」

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