インテル"社長補佐官"は、スーパーマザー 部屋はピカピカ、美容もカンペキ?

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裁量をまかされるためには…

インテルは、全世界に10万人以上の従業員を要する世界屈指の大企業だ。その全社的な経営戦略を誰よりも早く知り、「会社がどう動き、どう変わるかのプロセスを見られるのは、ダイナミックで興奮するし、楽しくて仕方がない」と言う。今後は、マネジメント(経営)に携わる仕事をしていきたいと意欲を燃やす。

一方で、オンオフの切り替えがうまい小谷さんは、土日は仕事を離れ、趣味の「女磨き」に打ち込む。

「趣味のヨガとポールエクササイズには週1回ずつ通い、土日はエステとジムざんまいです。いつまでも美しくいるのは、女の使命ですからね」

自分の仕事の責任は深夜何時までかかろうが必ずやり遂げ、息子さん2人の育児は人任せにせず、家事も完璧、なおかつ、産後太りとは無縁の美貌を保ち続けるなど、至難の業としか思えないが、取材の最後まで小谷さんは愚痴ひとつ漏らさない。

ただ、最後にこんなことを言ってくれた。

「白鳥と一緒で、水面下ではもがいていても水上では、涼しい顔をしていたい。だって、努力って陰でやるものでしょう」

努力は陰でやるもの――。そう言えば、長嶋茂雄も「『努力してます』と練習を売り物にする選手は、一流とは言えない」と言っていたが、プロフェッショナルとは、そういうことなのだろう。そして、プロフェッショナルでないかぎり、裁量を任される自由な働き方は得られないということだ。

(撮影:今井康一)

佐藤 留美 ライター
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