インテル"社長補佐官"は、スーパーマザー 部屋はピカピカ、美容もカンペキ?

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無駄な会議も打ち合わせも皆無。しかも、会社からは、イントラネットにつながるパソコンや携帯電話、タブレットなどツールを付与されるから、どこでも仕事をすることが可能。よって、小谷さんは子どものお迎えのため、何のためらいもなく5時半きっかりに退社することができる。残った仕事は、家に帰り、子どもが寝静まった後にやればいい。

反面、こうした自由な働き方は、厳しさと背中合わせでもある。

「プロジェクトの目標は、クオーターごとにプログラムマネジャーやプロジェクトマネジャーが決め、メンバーにざっくりしたタスクは振り分けますが、自分の仕事のターゲット(目標)は、自分で決めなくてはいけません。たとえば、いついつまでに、ここのインプリメンテーション(実行)まで達成すると決めたら、必ず実行する必要があります」

自分の仕事を報告する上司は、はるかかなたの遠方にいるため、上司の顔色をうかがうこともできなければ、自分や子どもの体調のせいで仕事が遅れましたと言い訳することもできない。一人ひとりの責任の所在もハッキリしているから、成果が出なければ、評価が悪くなる。それだけの話だ。

「評価は、日頃から仕事のレポートをしている上司と、360度評価などを総合して測ります。この360度評価をしてもらう同僚も、電話やチャット、メール以外では会ったこともない人たちなので、温情にすがるといったことはできません」

美容、部屋の片付けがカンペキな理由

こうした合理的な働き方は、ぴたりと適合する人は適合するが、まったく不向きも人もいるだろう。だが、「周囲の人の目は全然気にならない。表面的なウソくさい人間付き合いは嫌い」と言うほど、ゴーイングマイウェーな小谷さんには、最適だった。

小谷さんは、子育てもマイペースを貫く。2004年には次男にも恵まれたが、「男の子は大きくなると、体が自分より大きくなるから、なめられたら終わり。だから、うちの教育は軍隊式(笑)。私が彼らに合わせるのではなく、彼らが私に合わせろというスタンスです」

小谷さんは潔癖といっていいほどのきれい好きだ。だから、自宅マンションは整然としており、床にはチリひとつ、ホコリひとつない。オモチャが床に散らばっているなど、まったくもってありえない。

「子どもたちはマミーは『怖い』と思っているので、『片づけなさーい』と怒鳴れば、すぐに片づけます」

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