中国は日本に比べて「男女平等」とよく言われる。実際、結婚や出産後も女性が働き続けるのは当たり前。管理職の女性比率も日本より高い。
ただし、中国においても、女性が仕事とプライベートを両立させるのは大変だ。今回は、3人の中国人エリート女性たちに、恋愛・結婚・キャリア事情などをざっくばらんに語ってもらった。
専業主婦は尊敬されない
――今日はみなさんに、中国のエリート女性の結婚観を、忌憚なくお話しいただければと思っています。
劉陽:私たちは3人とも同じようなバックグラウンドだけれど、けして中国の大多数を代表する存在とはいえないわ。
陳雪:むしろイレギュラーなタイプだと思う。
魯悦:一部に私たちみたいな女性も少なからずいるという感じかしら。
――連載テーマが「中国のエリート」なので、成功したタフなエリート女性が結婚についてどう考えているかをおうかがいできればと……。
劉陽:中国の女性がタフなのは、女性の問題じゃないと思うわ。それは社会の問題よ。今、中国社会はとてもせわしなく、みな目先の利益を得るのに忙しい。会社であれば、業績第一、「人」なんてどうでもいい感じ。私は海外生活が長いけれど、欧米ではもっとゆとりがあったわ。
魯悦:それに中国では家庭が重視されていないと思う。
劉陽:そうそう。この国では専業主婦は、仕事として尊敬されないわ。でもアメリカでは離婚の時、専業主婦であってもそれを仕事とみなして、「給料分」の財産分与が行われる。
陳雪:中国では全くそうじゃないわね。
魯悦:そもそも中国では晩婚を奨励しているでしょ。まずは社会にさっさと出て働きなさいと。企業だって同じ。管理職の女性が子供を産みたがらないのは、産んだらそのポストを誰かにもっていかれるからよ。
陳雪:そういう話はすごく多いわね。産休あけて、会社に戻ったら仕事がなくなっている。
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