※ 鼎談(上)はこちら:中国のキャリアウーマンは、つらいよ
中国は日本に比べて「男女平等」とよく言われる。実際、結婚や出産後も女性が働き続けるのは当たり前。管理職の女性比率も日本より高い。
ただし、中国においても、女性が仕事とプライベートを両立させるのは大変だ。今回は、3人の中国人エリート女性たちに、恋愛・結婚・キャリア事情などをざっくばらんに語ってもらった。
1カ月でベビーシッターを14人交代
劉陽:私の夫は結婚する前に、200平米の別荘を買っていたの。住んでみて思ったんだけれど、空間がもたらす自由度はすごく重要。
陳雪:そうでしょ! でもやはり問題がいろいろあって、例えば別荘地に住んだら、義両親は車の運転ができないから、運転手を雇わないといけないわ。そうでないと買い物1つでも大変よ。それに私も毎日、あの渋滞の中を市内まで出勤するのかと思うと気持ちがなえる。
魯悦:学校の問題もあるわね。よい学校は市の中心部にあるから。
劉陽:義両親でなく、自分の両親と同居するのはダメなの? そういう夫婦も多いでしょ。
陳雪:私の母親には、私の会社を手伝ってもらっているの。まさに彼女こそ「女強人(女傑)」。ものすごく短気だから、一日中、子供の面倒を見るなんて絶対無理だわ。
――シッターさんを雇っている人もいますよね。
陳雪:私も義両親とのことで切れると、夫に「両親を田舎に送り返して! シッター頼むから!」って何度も言うんだけれど、冷静になって考えると、子供の面倒をみてくれて、家事も全部してくれて、責任感があって、頼りになるシッターさんを見つけるなんて、それこそ無理だわ。
魯悦:私の友達はシッターさんを1カ月で14人かえたって。
――赤ん坊が泣かないように、睡眠薬をもるシッターもいるという話も聞きました。
陳雪:だからもう妥協するしかないのよ。ただ、私の義両親は本当に穏やかな人たちで、私が仕事で忙しいのも理解してくれるし、家事も何でもやってくれて助かるわ。食事は姑が作ってくれているし、洗濯だって全部やってくれる。私は自分の下着を洗うだけ。掃除は全くしたことがないわ。
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