インターン当日「人事の評価が低い学生」3NG 「早期選考につながらない人」はここが惜しい

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●対策2:思考のレベルが狭く、浅いことに対する対策

思考のレベルが浅く、狭いことに対する対策は、日頃から「縦と横の思考」を意識することです。

「縦の思考」とは、1つのテーマに対して、「なぜか」「どうしてか」を考えることです。トヨタ自動車は、世界的に「カイゼン」活動でも著名な会社ですが、社内では、「『なぜ』を5度繰り返すとようやく真の問題にたどりつける」と言われているそうです。

一方、「横の思考」とは、「ほかの選択肢」をつねに考えることです。選択肢となる案を3~5つほど考え、その中で「優先順位」をつける思考方法を身に付けることです。

私はこれまで何度も、大企業の中堅社員に「ロジカルシンキング」の研修を行っています。その中ではさまざまな思考スキルを教えていますが、基本は「縦と横の思考」です。

誰もが「思考のくせ」や「得手・不得手」があります。しかし、思考は変えられるものです。

そのため、日々、自分の思考のくせを意識し、もう一歩広げたり、深めて思考する習慣を身に付けてください。議論する場を意識的につくり出したり、議論の場に積極的に参加することも有効な対策になります。

「率直な思い」が議論を深めるきっかけに

●対策3:グループワークで価値を発揮できないことに対する対策

グループワークの目的は、与えられたテーマに対して、解答を導き出すことだけではありません。そのプロセスにおいて、「チームで協力しあう」ことも大切な目的です。そのため、たとえ自信がなくても、自分の「意見」や「思い(感想や気持ち)」を発信することが求められます。

私が学生のグループワークをナビゲートしていると、どのグループでも、議論の進展が速すぎてついていけない人や、自分の考えがまとまらないと発言できない人が見られます。

その際、私は「率直に自分の思いを伝える」ようにアドバイスしています。

具体的には、「ちょっと待ってください」「横道にそれていませんか」「ここをもっと掘り下げたほうがいいのではないですか」など、チームのメンバーに自分の「思い」を伝えるのです。「えっ、そんな簡単なことなの」と思われる方もいるとは思いますが、意外と効果的です。

多くの学生は、ディスカッションに慣れているとはいえません。そのため、「声の大きな人」や「自分の考えを押し通そうとする人」の意見が検証されないまま一人歩きし、「議論の幅」が狭くなってしまうことが少なくありません。

そんなとき、「率直な思い」は、一度皆を立ち止まらせ、議論の幅を広げる効果があるのです。思い切って発言してみると、実はほとんどの人が議論についてきていなかったことがわかる場合もあります。

いずれにしてもグループワークは、チームで協力することが求められています。そのため、議論を進展させる方法にはいくつもの種類があることを理解し、グループワークの場でさまざまなアプローチを試みることが有効な対策となります。

廣瀬 泰幸 オールウェイズ代表取締役

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ひろせ やすゆき / Yasuyuki Hirose

岐阜県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。株式会社リクルートに入社。15年の勤務期間中に大企業からベンチャー企業まで1000社を超える企業の採用と人材育成を支援。その後、1部上場企業の人事部採用責任者として年間500人の採用と人材育成を行う。2003年、有限会社ヒロウェイ設立。2004年より、株式会社リンクアンドモチベーションの講師として、主として大企業の1万人を超える社員に教育研修を実施。2010年、株式会社オールウェイズ設立。以降、1000人を超える学生に就活コーチングを実施。twitterアカウントは@tender_coach

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