6月1日。面接解禁で大学4年生向け就職活動のデッドヒート感が頂点に達するはずのこの日、就職ナビをにぎわせたのは、「インターンシップ」だった。
「就業体験」を意味するインターンシップは、今なら大学3年生を中心とした2019年卒の学生が、おそらく初めて企業と本格的に接触する就活イベントなのである。
インターンシップが実質的な就活のスタート
「リクナビ」「マイナビ」をはじめ、各社の就活ナビのトップページには、2019年卒生に向けたインターンシップの情報画面が登場した。2018年卒のページにはまだまだ本採用の募集情報が出ているが、夏のインターンシップに向けてすでに動き出している。
いまや実質的な就活スタートはインターンシップだ。小社でも、今年から『就職四季報』シリーズとして、「企業研究・インターンシップ版」を刊行した。就活生をこの時期から通年でサポートする体制を強化したところである。同書は主要880社のインターンシップの中身を一望できることを特長としている。
就職ナビにインターンシップ情報を掲載する企業は、前年比で約6割増えているという。インターンシップ情報があふれる中、自分がどのような就業体験をしたいのか、どんな会社で就業体験をしたいのか、明瞭なイメージを描いている人がどれほどいるだろうか。
「とりあえず応募する」と考えるのもあり。ただし、本来的な意味からも、インターンシップは自らの仕事経験値を大きく向上させるいい機会だ。特に、時間のある夏のインターンシップを自らの就業力アップに結びつけるという意識を持つだけでも、とりあえず憧れの企業にエントリーするだけの多くの就活生に対し、大きな差をつけることができる。
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