今年の就活は「インターンシップ」から始まる

参加前に大学3年生が知っておくべきこと

そして、どれも同じように見えるインターンシップを類型化し、プログラム内容を並べてみることで、求める人材や会社の強化分野が浮かび上がってくる。今回、『就職四季報 企業研究・インターンシップ版』掲載企業の中から、インターンシップの種類と、企業側がどんな採用戦略をもって開催しているのか、その一例を紹介していきたい。

インターンシップの内容は大きく、会社説明会型、プロジェクト型、仕事体験型の3種類に分けることができる。

「会社説明会型」は文字どおり、大人数の学生を前に、先輩社員が会社や業界の魅力を語る、座学を中心とした説明会だ。インターンシップの概要に「説明会」や「セミナー」とハッキリ書いてあるものもあるし、「業界を知る」「仕事を学ぶ」という表現で、1日など短期の実施期間であれば、まずこのタイプだと見てよい。

説明会、グループワーク、仕事体験に大別

もっとも、完全な座学のみで終わるケースは少なく、座談会や社員交流会(懇親会)、施設や職場の見学などを加えて、学生にとって魅力的な総合プログラムに構成されていることが大半だ。

次の「プロジェクト型」は、主にグループワークを通じて、「新規事業の企画立案」といった会社が与えた課題に取り組み、時間内に何らかの成果物を作成して、プレゼンテーションを実施するというもの。本書掲載の881社のうち、インターンの概要に「グループワーク」という言葉を掲げている企業は、ちょうど8社に1社にあたる111社が該当した。

「最終日には実際の企画会議さながらに役員向けプレゼンテーションを実施」(ジュピターテレコム)するほか、最終日には泊まり込みで大会の準備を行う「MSIビジネスコンテスト」(三井住友海上火災保険)といった力の入ったプログラムもある。大企業でも部課長クラスが同席し、大勢の社員に向けて発表する。社会人になってもなかなか得がたい体験ができるインターンシップだ。

学生プランといえども、ベンチャーや外資系では、厳しい選抜を経てのことではあるが、実際に事業化・商品化されることもある。大手企業でも新規事業の提案や商品開発のほか、「催事企画」(近鉄百貨店)、「新店舗企画」(アルペン)など、グループワークによる人材の育成・評価とあわせて、若者のフレッシュな視点を経営に活かしたいという意図も見える。

プロジェクト型がチームワークの醍醐味と難しさを学ぶものならば、より個人に近いところで仕事を学ぶものが、「仕事体験型」である。体験といっても、内容は職場見学とさほど変わらないものから、「ボスのカバン持ち」(あいおいニッセイ同和損害保険)のように、営業先などに同行してトップの考え方や業務や商品を学ぶもの、社員と同じ状況を再現するロールプレイング、さらにほとんど配属に近いものまで幅広い。

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