インターン当日「人事の評価が低い学生」3NG 「早期選考につながらない人」はここが惜しい
●特徴3:グループワークでプラスの価値を発揮できない
グループワークには、「テーマの切り口を導く」「議論を主導する」「それまでと違った観点を提示する」「皆で話し合った内容を整理し、まとめる」「最後に結論を発表する」など、さまざまな「価値発揮」の機会があります。
学生の皆さんは、議論を主導し「リーダーシップ」を発揮することが優位な価値だと思いがちですが、人事が皆さんに期待していることは、それほど単純ではありません。人事は一人ひとりの発言を、もっと多角的な観点から見ています。
実際に私は、学生の皆さんを集め、グループワークの練習を何度もしてもらっています。それを通じて、一人ひとりのメンバーがグループワークでどのような価値を発揮するのか、その傾向がわかります。
そうした傾向と実際に選考を通過したかどうかの情報を突き合わせても、グループワークでリーダーシップを発揮する人だけが難関と言われている企業の内定を獲得しているわけではないと断言できます。
価値発揮には、いろいろな方法があります。しかし、残念ながらまったく価値を発揮できない人や、チームにマイナスの影響を与える人が評価されることはありません。
せっかくの機会を生かさないのは最大のNG
では、欠点を克服するためには、何が必要でしょうか。3つの視点から「対策」をご説明します。
●対策1:積極的にアプローチできないことに対する対策
人に積極的にアプローチするために重要なのは、人や人の発言に対して興味・関心を持つことです。
自分のことを積極的に話してくれる人も中にはいますが、そうした人は限られています。多くの人は、質問を投げかけられて初めて、自分の考えや感じたことを話してくれるものです。
そのため、人に積極的にアプローチするためには、アプローチする人やその人が発した発言に対して興味・関心を持ち、自分から質問することが大切になります。
学生の皆さんと接していると、「何を話していいかわからない」という人も少なくはありません。そうした人は、積極的に社員に話しかけている人をじっと観察してください。きっと、以下のようなことを聞いているはずです(あくまで一例です。自分で観察し、自分なりの質問を見つけてください)。
○〇さんが××とおっしゃったのは、どんな意図や背景があるのですか。
○○さんは、△△という意見に対してどのようにお考えですか、またそれはなぜですか。
また、積極的に社員に話しかけている学生に「どうして〇〇さんは、積極的に社員に話しかけられるのですか」と尋ねてみるのもいいでしょう。そうすれば、きっとさまざまな答えが見つかるはずです。
積極的に人にアプローチできるようになる方策は、いくつもあります。大切なことは、自分なりの解決策を試行錯誤しながら、日々の生活の中でも積極的に人へのアプローチを試みることです。自分に合った方策は誰にでも見つかるはずです。
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