気合いで丸暗記した英単語、その後、役に立っていますか?
高校時代、大学受験のために通学電車の中で、友人たちと英単語の勉強をした覚えがあります。とある頻出英単語帳で、「abandon あきらめる、abandon あきらめる、abduct 誘拐する、abduct 誘拐する」と呪文のように日本語訳を記憶していきました。そして、お互いに問題を出し合ったりして、必死で暗記したのですが、気のせいかaのつく単語ばかりよく覚えているのは筆者だけでしょうか……。
確かに、あのときの苦労が現在の単語力の礎となったことは間違いがないのですが、話したり書いたりするときに、丸暗記の知識だけでは、あまり使いこなせないのです。
どういう場面で使うのか、どんなニュアンスがあるのかというのを理解しなければ、正しくアウトプットできません。皆さんは、語感やニュアンス抜きで丸暗記した日本語訳につられて、単語を誤って使用していませんか。
息子がお世話になっております
intimate /ˈɪntəmɪt/ この単語、知っていますか。筆者は学生時代に「仲がよい」と覚えました。きっと、皆さんの中にも同じように暗記した方がいるのではないでしょうか。今、改めて英和辞典で調べてみると、こんな定義が書いてあります。
親密な、(店などが)親近感のある、個人的な、詳細な
まあ、受験の丸暗記にしては、「仲がよい」でも、それほどずれてもいない感じですよね。もちろん、初めの「親密な」の部分にしか該当しませんけれど……。当時は、辞書などいちいち引いている暇はありませんでしたから、どの単語にもほぼひとつの日本語訳しか記憶しませんでした。その他の用法なんて存在すら知りませんでした。
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