以前、ネーティブに通じる発音をするためには、アクセントの位置に気を付けることが重要とお話ししました。その時にも書きましたが、必ずしも完璧にネーティブのような発音になる必要はないけれども、最低限通じる発音であることが大切だと筆者は思っています(ただ、誤解のないように言っておきたいのは、ネーティブのような発音になりたい人が、それを目指して学習したり練習したりすることはすばらしいことですので、それを否定しているわけではありません)。
文で話しているときは、多少音が間違っていても、ネーティブはだいたい文脈で判別してくれますので通じることが多いのですが、単語単体を発音するときや短文で話すときには、より正確な発音が要求されてしまいますので、注意が必要です。文脈などの周辺情報が乏しいと、ネーティブも推測することができないのです。
そんなときでも通じる発音ができるように、今回はいくつか簡単な発音法を紹介します。特に日本人が苦手な母音の発音を2つピックアップして、楽な方法で通じる発音に変えてしまいましょう。
ランの過去形はランではない
みなさんも中学生の時、動詞の不規則変化って暗記しましたか。あの、過去形をつくるときに-edがつかないという厄介な動詞たちです。sing-sang-sungとかswim-swam-swum、それから、run-ran-runやbegin-began-begun。あえてこれらの動詞を例として挙げたのですが、これらの動詞変化はカタカナ発音で読むと、過去形と過去分詞形の区別がつかなくなってしまいますよね?
swim-swam-swum × スウィム・スワム・スワム
run-ran-run × ラン・ラン・ラン
begin-began-begun × ビギン・ビガン・ビガン
runの変化は「ランランラン」て、まるでスキップみたいですね。
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