「熱い熱湯」や「頭痛が痛い」、「犯罪を犯す」や「電車に乗車する」というような「重ね言葉」。明らかにおかしいと思うものから、ギリギリセーフと思えるものまでいろいろとありますが、皆さんは普段、目にしたり耳にしたりすることはありますか。ともすると、うっかり自分が使っているなんていうこともあるかもしれませんね。
実は、英語にも同じような「重ね言葉」に似た表現があるのです。日本語同様に、意味は通じるけれどなんとなく「違和感を感じて」、いや「違和感を持って」しまうような表現です。口語的に見れば、絶対に間違いというわけではないのですが、この英語の「重ね言葉」、使い方によってギリギリアウトなこともあるようです。
特に、ものごとの程度の話をするときに使われることが多いのですが、いくつか一緒に見ていきましょう。皆さんも、知らずに使っているものがないか、ぜひチェックしてみてください。
日本で「いちばん最高峰」なのは? 世界では?
「いちばん最高」というのは日本語の重ね言葉で、やはりこれも文法的には間違いなのだそう。「いちばん」と「最」は同じ意味なので、重ねてはいけないということらしいのです。まあ理屈はともかく、やはり聞いても読んでも、確かに違和感がありますよね。
でも、口語でよく耳にする「いちばん最初」という表現は、あまり変な感じがしないのですが、単に遭遇頻度の問題なのでしょうか、それとも、筆者の日本語がもはや崩壊しているのか……。それはそうとして、英語の重ね言葉を紹介する前に、ひとつだけ興味深いお話をさせてください。
日本最高峰といえば、もちろん富士山の剣ヶ峰。もし、「『富士山は日本でいちばん高い山です』を英語にしてください」と言われたら、皆さんはどんな英文にしますか。
というのが、多くの日本人が思いつきそうな標準的な言い方かと思いますが、どうでしょう。皆さんもこんな英文が思いつきましたか?
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